伊藤有希の弟・将充が地元V誓った

公式練習を終え引き揚げる伊藤将充
公式練習を終え引き揚げる伊藤将充

 ノルディックスキーのピヤシリジャンプ大会は15日、名寄ピヤシリシャンツェ(HS100メートル、K点90メートル)で開催される。W杯組が不在の中、14日は公式練習が行われ、男子の伊藤将充(20)は今季絶好調の会社の先輩・小林陵侑(22)=いずれも土屋ホーム=に負けじと、地元Vを誓った。女子では陵侑の姉・小林諭果(24)=CHINTAI=が好調ぶりをアピール。日本一のジャンプ一家が世界中の表彰台を独占する。

 伊藤将は公式練習で3本の飛躍に臨み、いずれもK点近い好ジャンプをそろえた。順調な調整ぶりをアピールし「状態? 悪くはない。順調に来ている」と明るい表情で話した。

 今季に期する思いは強い。1学年上で、同じ土屋ホームに所属する陵侑が、今季W杯初優勝を含む3勝と覚醒。幼稚園の時から知る兄貴分の活躍に刺激を受けている。「同じチームで、同じ環境で練習する同年代が活躍している。『すごいな』と思いつつ、希望です」。尊敬のまなざしを向けつつ、自らの将来像にも重ね合わせている。

 昨年の秋から今年の夏までは、助走の感覚がずれていたというが、11月中旬の山形合宿、下旬からは約2週間のフィンランド合宿で「(フォームを)白紙に戻した」。スキー板の金具の微調整を数ミリ単位で繰り返し、ヤンネコーチのマンツーマン指導も受け「『これだ』っていうのがつかめた気がする」と、思い切った策が実を結びつつある。

 今季は目標に掲げるW杯が来年1月に札幌で開かれる。出場枠に滑り込むためにも、国内大会は絶好の試金石だ。「国内でしっかりアピールして、選ばれたい。優勝したいです」。ジャンプ女子の有希(24)を姉に持つ若武者が、地元Vを足がかりに、逆襲に転じていく。(宮崎 亮太)

 ◆伊藤 将充(いとう・まさみつ)1998年2月27日、下川町生まれ。20歳。3歳から競技を始め、下川小時代は「下川ジャンプ少年団」に所属。下川中3年時には全国中学で2位。下川商高では14年に世界ジュニア選手権に出場した。父・克彦さん(51)はW杯に出場経験のある元複合選手。姉の有希もジャンプ選手で、14年ソチ五輪、18年平昌五輪代表。180センチ、64キロ。家族は両親と姉。

 ◆諭果、課題の助走上向き!陵侑に続く飛躍

 長女・諭果が、ジャンプ一家のプライドを示す。昨季は兄の潤志郎(27)=雪印メグミルク=がW杯初優勝を飾れば、今季は弟の陵侑がすでに3勝をマーク。「異次元。ファン目線で応援している」と笑いながらも「夏と比べて良い練習ができている。感覚は良い」と兄弟の躍進に続く思いだ。

 11月下旬からは、降雪時期が早いフィンランドで合宿を行い、課題の助走に向き合った。実戦練習を多くこなせたことで「今年は本数を稼げている。(姿勢が)高かったが膝を入れる感じ。スピードが出てきた」と状態は上向きだ。

 11月上旬の国内大会後、札幌市内の高級すし店に家族が集結。冬シーズンの本格化を前に“決起集会”を開いた。「(陵侑は)忙しいのに車で迎えに来てくれる家族思い。お姉ちゃんも頑張ります」。高校2年の三男・龍尚(17)もジャンプ選手。小林家の多忙な冬が幕を開ける。(亮)

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