【磐田】大久保嘉人獲得もバックパス増え孤立…名波ジュビロ5年目の試練(中)

9月1日の第25節・名古屋戦で、クラブワーストタイの6失点を喫した
9月1日の第25節・名古屋戦で、クラブワーストタイの6失点を喫した
古巣のF東京戦(11月10日、第32節)でドリブルする大久保
古巣のF東京戦(11月10日、第32節)でドリブルする大久保

  磐田は今季前半戦で、MF中村俊輔(40)と同アダイウトン(28)が負傷。DFギレルメ(30)が暴行事件で契約解除されるなど“誤算”が相次いだ。その中でも、ロシアW杯(6月)の中断期間前には8位につける健闘を見せた。同期間に名波浩監督(46)は得点力増のため川崎からFW大久保嘉人(36)を獲得。さらに前線の人数を増やすアンカー(1ボランチ)の新システムに取り組んだ。

 リーグ戦5位を目指す戦いは、8月からずれ始めた。W杯による過密日程の影響か、DF新里亮(28)が第19節のG大阪戦(8月1日、1△1)で故障により離脱。勢いを欠いたチームは第22節浦和戦(8月15日、0●4)、第25節名古屋戦(9月1日、1●6)と大敗した。

 静岡ダービー最多失点タイ(5失点)を記録した第29節の清水戦(10月7日、1●5)後の練習。名波浩監督(46)は「不必要なバックパス出すな!素人じゃないんだから」と怒号を飛ばした。未然にピンチを防ぐ“積極守備”が姿を潜めていた。DF高橋祥平(27)は「(リーグ最少の30失点だった)去年は気持ちに余裕があったが、今年は違う」。大量失点は自信を喪失させた。

 一方、大久保は、ボールに触れないストレスからか不満を態度に出すこともあり、連係を欠いた。新戦術も途中で断念。降格圏が見えてきた指揮官は「今更守りを固めるサッカーはしない。6バックにするといっても選手は戸惑うだけ」と意志を貫いた。守備に比重を置く“現実路線”へのシフトは第30節の長崎戦(10月21日、0△0)以降。最終節川崎戦(12月1日)も1―2で敗れプレーオフ圏内に転落したが、来季への光も見えた。(山田 豊)

9月1日の第25節・名古屋戦で、クラブワーストタイの6失点を喫した
古巣のF東京戦(11月10日、第32節)でドリブルする大久保
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