田揚選手が初優勝…「第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」

初優勝の田揚選手は感激のあまり男泣
初優勝の田揚選手は感激のあまり男泣

 「第37回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」(主催・(株)がまかつ)は2~4日、大分・佐伯市にある米水津の磯で行われた。東北から九州まで全国10会場での予選を突破した32選手にシード3選手、推薦1選手を加えた合計36選手が出場。予選リーグ4試合と決勝トーナメント3試合を勝ち抜いた、田揚清明選手(34)=交野市=が初優勝を飾った。※審査対象は25センチ以上。総重量で勝敗を決定。

 勝者の目に涙があふれた。最後の100分間を戦い終え、検量の結果を確かめた田揚選手。「勝った! 本当にうれしい。ごめんなさい。今まで苦労したから…」。多くの観衆が見守るなか、声を詰まらせてむせび泣いた。

 千畳敷で行われた決勝戦。前半の終了間際に良型をバラしたが、直後の1投でキーパーサイズを仕留めた。「運があった。ずっと魚が付いてくれた」。場所交代した後半も2尾ゲット。「一か所で粘らず、潮がある場所を見ながら狙った」。近投を中心にポイントを変えながら5メートル強のタナで釣果を伸ばした。

 基本に忠実な釣り方だった。「風が強くて苦労したけど、まき餌と刺し餌をきっちり合わせる努力をした」。強風下でも沈め釣りは封印。「米水津はアタリが小さいと聞いていた。アタリを取ることを優先した」。風波の影響をラインメンディングで対処しながら、ウキを浮かせたオーソドックスな釣り方を貫いた。

 長崎・五島列島出身。「5歳ぐらいから、じいちゃんの船で磯に渡ってグレ釣りをしていた」。大阪の大学を卒業後、本格的にトーナメントの道へ。ほぼ同時期に守口荒磯釣りクラブに入会し、数々の大会で栄冠を獲得した名手、宮川明さん(報知APG)に師事した。「宮川さんからは『横着な釣りはするな』と教わった」。無駄のない合理的な動作で“円月釣法”と呼ばれた、師匠の神髄を引き継いでいる。

 大きな花をやっと咲かせた。「今までいろんな大会で上位までいきながら勝てなかった。周りから『次は勝てる』と言われ続けて結果が出せないのはつらかった」と涙の理由を明かした。「これからもていねいな釣りを磨いていきたい」。このビッグタイトルが、“遅咲きの男”を快進撃に導くはずだ。(小谷 竜一)

 田揚選手の師匠・宮川明さん「今年は勝ちそうな気がしていた。自分の力で魚を操れると思っている部分があったようだが、そうではないと気づいたのだろう。よくやった。おめでとう」

 準優勝・古瀬徹選手(竿=がま磯チヌ競技スペシャル31号5・3メートル、ハリ=一刀グレ4、5号)「細仕掛けに合うように軟らかい竿を使った。今回、地元の長崎とは、まき餌の入れ方など違うことが多かった」

 3位・鶴永貴史選手(竿=がま磯アテンダー1・5号5・3メートル、ハリ=口太くわせ7号、掛りすぎ口太7号)「準決勝では対戦相手の古瀬選手に自分にはない引き出しを見せつけられた」

 永島義郎・審査委員長 「ウネリが強く、この時期には考えられないような悪条件だったが、さすがG杯に出場する選手たちだ。接戦に次ぐ接戦で、技術の高さをうかがうことができた」

 ◆予選リーグ 3日に36選手が6人ずつ6組に分かれて4試合を戦った。1試合は100分。各組、最高勝ち数の選手1人が決勝トーナメントに進出。勝ち数が同じ場合は規定のポイントが多い選手、同ポイントの場合は予選リーグ中に釣ったグレの総重量が多い選手を優先した。また、まき餌と刺し餌は全試合で主催者が用意したものを使用した。

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