紀平梨花、全日本後に4回転の練習再開へ「どんどん先に行っておかないと」

エキシビションの演技で華麗に着氷する紀平梨花(カメラ・相川 和寛)
エキシビションの演技で華麗に着氷する紀平梨花(カメラ・相川 和寛)

 【バンクーバー(カナダ)9日=高木恵】フィギュアスケートのGPファイナルで日本勢として2005年の浅田真央以来となるGPデビューシーズンでの優勝を果たした紀平梨花(16)=関大KFSC=がフリーから一夜明けた9日、全日本選手権(21~24日、大阪)後に4回転トウループの練習を再開する意向を示した。2022年北京五輪の金メダルを見据え、来季からの投入を目指す大技の精度を上げていく。この日のエキシビションには、日本勢4人が出演した。

 全日本選手権後に、紀平が北京五輪金メダルへ向けて動き出す。試合に向け集中するために今季開幕前に封印した4回転トウループの練習を「全日本後からまた始めます」と口にした。オフの間には1日に1本の確率で降りられていた新たな大技の来季投入を目指し、練習を本格化する。

 北京五輪での金メダルが最大のモチベーションだ。目標達成までの現在の立ち位置を「10%くらい。3年以上あるし、もっとプレッシャーのかかる中で、できるかどうかはまだ課題。そういうところは経験していないので」と冷静に分析。フリーでトリプルアクセルを2本跳ぶ現在の演技構成については、4年後に向け、「80%くらい」の段階にあり、残り20%の上積みは「4回転だと思う。まだどういう時代が来るか分からない。練習するだけしておきたい。どんどん先に行っておかないと」と4回転時代の到来を見据えた。

 五輪は5歳でスケートを始めた頃から徐々に意識してきた。「4年に1度で一番の戦いなんだというのがあった。睡眠時間を削ってまで頑張ってきたので、五輪で優勝できたらなって思いながら練習している」。4回転を跳ぶトゥルソワ(14)ら、強力ロシア勢が来季からシニアに上がってくる。浜田美栄コーチは「トリプルアクセル2本、4回転1本があれば、一番高い台に上がれるんじゃないかなって思う」と北京金メダル構成を描く。

 快挙から一夜明け「終わってから30分はうれしさがあったけど、今は疲れもあってよく分からない感じになってきちゃった。1位という結果は本当にうれしい」とあどけない笑顔を見せた16歳。21日には昨年3位の全日本選手権が開幕する。「今年を締めくくる大事な試合。しっかり自分の完璧な演技をして、笑顔で終えたい」。ファイナル女王が初の全日本制覇に挑む。

 ◆フィギュアスケート女子の4回転 初成功は2002年のジュニアGPファイナルの安藤美姫で、サルコーを跳んだ。今年3月の世界ジュニア選手権で当時13歳のアレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)が女子初となるサルコー、トウループの2種類の4回転ジャンプに成功。今回のジュニアGPファイナルではルッツに挑んだが失敗した。

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