ソフトバンク・王会長、ゴールデンスピリット賞特別賞受賞 貢献活動は「現役生活の力に…」

スポーツ報知
特別賞受賞のソフトバンク・王会長(左)、巨人・吉村コーチ(右)と笑顔で撮影に応じるゴールデンスピリット賞受賞の井口監督

 ソフトバンク・王貞治球団会長(78)と巨人・吉村禎章打撃総合コーチ(55)が4日、東京・京王プラザホテル新宿で行われた報知新聞社制定「第20回ゴールデンスピリット賞」の表彰式に出席。王会長が巨人入団2年目に始めた特別支援学校訪問がプロ野球選手による社会貢献活動の始まりとなったことから、同賞が第20回の節目を迎えたことを受け、90年から同活動を継承した吉村コーチとともに特別賞を受賞した。

 王会長は1960年、女子生徒から送られた一通の手紙をきっかけに、札幌市立山の手養護学校を訪れた。遠征の度に足を運び、01年まで計38度。一緒に歌い、フォークダンスも踊ったりして交流を深めた。

 「行けば行くほど、私自身が励まされ、勇気をもらえた。22年間の現役生活を送れる大きな力になった」。病気などのために特別支援学校で学ぶ生徒たちとの交流が、868本塁打の世界記録を達成した現役生活の支えになった。

 「皆さんに知っていただかないと、輪は広がっていかない。大変素晴らしい試み」と同賞の意義を説いた。今回はダイエー時代の教え子でもある井口監督が受賞し、ソフトバンクでは柳田らも今年から社会貢献活動を開始した。王会長のまいた種は着実に球界に根付いている。(戸田 和彦)

 〇…山の手養護学校への訪問は、90年から巨人の吉村打撃総合コーチが引き継いだ。特別賞を王さんと共に受賞し、壇上では現役時のエピソードを披露。子どもたちにプレーで元気を与えようとしたが「子どもたちの笑顔が私の目に焼きついて、逆に勇気をもらいました」と懐かしそうに振り返った。コーチに就任してからも頻繁に学校を訪ねては交流。「今後もできる限り触れ合いたいですし、社会貢献していきたいです」と抱負を語った。

 ◆ゴールデンスピリット賞 日本のプロ野球球団に所属する人の中から、積極的に社会貢献活動を続けている人を表彰する。毎年1回選考委員会(委員名別掲)を開いて、球団推薦と選考委員推薦で選ばれた候補者から1人を選定する。欧米のスポーツ界では社会貢献活動が高く評価され、中でも米大リーグの「ロベルト・クレメンテ賞」が有名で、球界での最高の賞として大リーガーの憧れの的になっている。

 日本では試合での活躍を基準にした賞がほとんどで、球場外の功績を評価する表彰制度は初めて。いわば「球場外のMVP」。受賞者にはゴールデントロフィー(東京芸術大学名誉教授・絹谷幸二氏作製のブロンズ像)と阿部雄二賞(100万円)が贈られる。また受賞者が指定する団体、施設などに報知新聞社が200万円を寄贈する。

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