【日本S】今平周吾、カップ破壊!衝撃バーディー…3差7位発進で賞金王当確

11番、セカンドショットを放つ今平周吾。初日を終えて2アンダーで7位につけた(カメラ・渡辺 了文)
11番、セカンドショットを放つ今平周吾。初日を終えて2アンダーで7位につけた(カメラ・渡辺 了文)

◆男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(29日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 賞金ランク1位の今平周吾(26)=フリー=は7バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの2アンダー、68で3打差7位と好発進。12番ではカップを破壊する起死回生のチップインバーディーを奪った。最終組で直接対決したランク2位、南アフリカのショーン・ノリス(36)=JOYX=は5オーバーで最下位の29位。今平の初の賞金王タイトルに“当確ランプ”がともった。

 今平の賞金王への執念が乗り移った。1オーバーで迎えた12番、ピンまで20ヤードの第3打だ。60度ウェッジで高く浮かせたボールは放物線を描くと、「カーン」という乾いた音を残し、カップの縁を直撃、破壊して中に消えた。「あれで流れを変えられましたね」。10番でドライバーショットを右に曲げてダブルボギー、11番もボギーで嫌な雰囲気が漂ったが一変させた。

 「一緒に回った選手が(カップを)壊したのは見たことあるけど、自分では初めて」。本人もびっくりした人生初のカップ破壊弾でチップインバーディー。慌てて競技委員が駆けつけ、数分後に修復された。13番へ向かう途中、同組で2歳下の稲森から「カップの中でボールが暴れてましたよ」と言われると、「マジで」と再び驚いた。

 14番で4メートル、16、17番はともに1メートルのバーディーでスコアを伸ばし、首位と3打差の7位と好スタートを切った。「初日としては良かった」。優勝が最低条件のノリスは首位と10打差の最下位に沈んだため、165センチの史上最小身長賞金王に大きく前進した。「賞金王は結果的についてくるものなので、優勝するために頑張るだけ」と力を込めた。

 賞金王を取るためだけでなく、憧れの舞台に立つため、優勝にこだわる。年末に世界ランク50位以内(現在は57位)なら、来春の海外メジャー・マスターズ出場権を得られる。ランクに反映されるポイントは未発表だが、「優勝しないと厳しいと思うので、目指したい」と決意して臨んでいる。

 中学生の時、2005年にタイガー・ウッズ(米国)が4勝目を挙げたマスターズをテレビ観戦し、鳥肌が立った。最終日の16番パー3、この日の自身の会心の一打と同じチップインバーディー。最後の一転がりでバーディーを決めた場面が脳裏に焼き付いている。「一瞬、止まったかと思ったけど、入った。あれはすごかった」。これまで全英オープン(16年)、全米オープン(17年)、全米プロ(18年)に1度ずつ出場(全て予選落ち)したが、メジャー4大会で唯一出場していない夢の場所へ、強い思いがある。

 この日は、婚約者の若松菜々恵さん(22)が3試合ぶりに観戦し、18ホールを歩いた。「いいプレーを見せてもらいました」と若松さん。オフに結婚を控える今平は「マスターズで新婚旅行? そうなればいいっすね」と笑うと、すぐに勝負師の顔に戻った。(岩原 正幸)

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