【中日】ドラ1根尾決断「遊撃一本」…「投手に未練無い」12球団最速で仮契約

仮契約を結んだ大阪桐蔭・根尾は「継続は力なり」と書き込んだバットを手にポーズをとる(カメラ・田中 昌宏)
仮契約を結んだ大阪桐蔭・根尾は「継続は力なり」と書き込んだバットを手にポーズをとる(カメラ・田中 昌宏)

 ドラフトで4球団競合の末に中日に1位指名された大阪桐蔭・根尾昂(あきら)内野手(18)が4日、名古屋市内で、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円の最高限度額(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は未定。入団交渉の席上で「ショート一本でいかせてください」と伝え、球団も了承。最速150キロの投手との二刀流ではなく、野手としてプロの世界に飛び込むことが決まった。

 真一文字に引き締めた唇が、二刀流との決別を雄弁に語っていた。ストロボの放列を前にして「ショート一本でいかせてくださいとお伝えしました」と語気を強めると、約100人の報道陣からどよめきが起きた。

 「投手に未練は?」の問いにも「ないです」と即答。「高1か高2で(プロでは遊撃と)決めていた。チームの顔、一番の花形。勝つためには固めるべき守備位置。他球団の遊撃の方も強肩を売りにするが、自分にとってもセールスポイント。自信があるので負けたくない」と“ショート愛”があふれ出した。

 実はドラフト前に中日に「脱二刀流」の希望を伝えていた。プロ志望届提出直後、スカウト陣との面談の席で、大阪桐蔭・西谷監督に「本当のことを言っていいですか」と断った上で、この日と同じセリフを口にしていた。「球団によっては(二刀流でも)評価していただいていたので考えていたが、中日には自分の気持ちを尊重していただいた」と、少年時代から憧れたチームに感謝を示した。

 ポジションは“一刀流”だが打撃スタイルで“二刀流”を目指す。「投手をやったので(経験上)長打がある打者が一番怖い。小技で何をしてくるか分からない打者もイヤ。そういう打者になりたい」。一発の魅力&小技。両方を兼ね備えた万能打者を理想に掲げた。

 球団も15年ドラフト1位の小笠原以来2人目となる高卒選手への“満額条件提示”で誠意を見せた。ドラフト当日に「1分1秒でも早く契約したい」と話した与田監督の意に沿い、指名された12球団104選手の先陣を切って仮契約した。

 報道陣に差し出されたバットに根尾は「継続は力なり」と書き込んだ。「中日が優勝することが一番の使命。憧れられる選手になりたい」。センバツで2年連続胴上げ投手になった「投」は封印。今夏の甲子園で3本塁打を放った「打」で、プロ野球の歴史を塗り替える遊撃手を目指す。(田中 昌宏)

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