日本航空がアベック優勝!女子4年ぶり特異な雰囲気はね返した

4年ぶりの春校出場を決め、泣いて喜ぶ日本航空女子
4年ぶりの春校出場を決め、泣いて喜ぶ日本航空女子

◆バレーボール 全国高校選手権 山梨県予選 ▽女子決勝 日本航空3―1東海大甲府(28日、小瀬武道館)

 男女決勝が行われ、女子は日本航空が東海大甲府を3―1で下し、4年ぶり6度目の全日本高校選手権(春高バレー)出場を決めた。序盤で流れをつかめず第2セットを落としたが、第3、4セットを連取し地力の差を見せた。4月に就任した元全日本女子監督の葛和伸元(のぶちか)監督(63)にとって初の春高切符。男子も日本航空が17年連続17度目の優勝で、4年ぶりのアベック出場となった。春高バレーは来年1月5日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕する。

 「今日で終わらなくて良かった」。かつて全日本を率いた名将の口から本音がこぼれた。日本航空女子・葛和監督は「春高の予選は負けたら終わり。もう一緒にバレーができなくなる。この経験は実業団(チーム)にはなかった」と話すと「(4月に就任して)やっとこれで責任を果たせた。63歳にしてエエ勉強です」。優勝を決め、ようやく笑みが浮かんだ。

 就任1年目で今夏の全国高校総体に出場、決勝トーナメントにも進んだ。今大会は第1シードで出場し、準決勝では4連覇を目指す強豪・増穂商をストレートで破った。それでも、春高切符のかかった決勝では様々な重圧に苦しんだ。テレビ中継のカメラに撮影されながらのセンターコート。相手の東海大甲府は全校応援の大声援を味方につけていた。「緊張していて、まとまりがでなかった。チーム力が欠けていた」と上島杏花主将(3年)は反省の弁。練習で徹底的に合わせてきたはずのコンビにずれが生じ、流れに乗れなかった。それでも1―1で迎えた第3セット以降を連取し、なんとか逃げ切った。葛和監督は試合内容について「勝てたのは体力の差。内容は点数がつけられないほど悪すぎ。一からやり直し」とバッサリ。春高に向け、早くも気持ちを引き締めた。

 4月の就任後、まず取り組んだのはセッターの育成とチームで戦うという意識改革。全選手の力をじっくり見極め、5月にはセッターに1年生の久保田莉己を抜てきした。試合中には何度も人さし指を立て、コートに声をかけた。「先を見るのではなくて、目の前の1点に集中するように言われています」。上島主将が指揮官の意図を明かした。この日も思い通りのプレーができない中、全員で集中力を高め、1点を積み上げて勝利をつかんだ。

 チームの目標は春高のセンターコートで試合ができる4強進出。「速攻が機能してサイドが絡んでいくのが私たちのコンビバレーだが、会場が変わっただけで練習してきたことができなくなるのが分かった」。全国の舞台にむけ課題をあげた上島主将は「どんな状況でもどんな場面でも、最後まで頑張ります」と表情を引き締めた。本番まで2か月。世界を相手に戦ってきた葛和監督の下、全国を相手に戦えるチームへと成長を続ける。(西村 國継)

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