プロ表明、金足農・吉田よ「落ちる球覚えろ」…元監督・嶋崎久美さんがエール

吉田輝星の記者会見をみつめる嶋崎久美さん(中央)
吉田輝星の記者会見をみつめる嶋崎久美さん(中央)

 今夏の甲子園で準優勝した金足農(秋田)の吉田輝星投手(3年)が10日、記者会見を行い、プロ志望届を提出したことを明らかにした。中泉一豊監督(46)と、1984年の甲子園4強時の監督で現在も選手たちを指導する嶋崎久美さん(70)が、大きな決断をした吉田への思いを語った。

 120人を超える報道陣の前でプロ志望届提出を伝えた金足農・吉田の言葉を、中泉監督は隣で聞いていた。「気持ちが変わってもおかしくない、と誰もが思う(結果を残した)。プロに行きたいというのかな、とは感じていた」。既定路線の八戸学院大進学を覆したが、県勢103年ぶりに準優勝した甲子園での活躍などで生じた心境の変化を理解した。

 1年秋からエースとして起用し、緩急や投球術などの重要性を説いてきた中泉監督。その教えは3段階の直球を投げ分ける、クレバーな投球につながった。指揮官も以前は大学進学を口にしていたが、「本人の最終的な夢がプロなのは前から分かっていた」と本人の意思を最優先した。

 急成長のするきっかけとなった八戸学院大・正村公弘監督(55)と吉田を昨秋引き合わせた嶋崎元監督は、進学を願っていただけに「複雑な思いはある」と明かす。報道が出た数日後に吉田の父親から連絡があったという。それでもプロで通用するために「落ちる球を覚えられれば」と、最速152キロの直球をさらに生かす球種を増やせと助言した。

 「ここで培ったことを生かしてほしい」(中泉監督)、「石山君(泰稚。現ヤクルト、同校OB)に続けるよう大成してほしい」(嶋崎さん)と期待をかけた2人。これまでの流れに逆らっても吉田の決断を尊重した恩師たちの思いも胸に、吉田は25日のドラフト会議を待つ。(有吉 広紀)

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