ありがとうカープ 広島市内は赤一色 元選手・木下富雄さん「カープ鳥きのした」も大繁盛

「カープ鳥きのした十日市店」でふるまい酒をする木下富雄さん(中)
「カープ鳥きのした十日市店」でふるまい酒をする木下富雄さん(中)

 広島が3年連続でセ・リーグの頂点に立った。広島市内では27年ぶりの地元Vに各地でファンが大喜び。直前で足踏みが続いただけに、待ちに待った勝利の美酒に酔いしれた。

 広島市内の繁華街は、レプリカユニホームを着たファンで、ほぼ赤一色。「パンチョ」の愛称で人気だった元赤ヘル戦士・木下富雄さん(67)は経営する焼き鳥店「カープ鳥きのした」十日市店で歓喜の瞬間を見守った。選手として5度の優勝を経験し、91年は1軍守備走塁コーチを務めていた男は「地元で一丸となって優勝できたのは大きい」と笑顔を見せた。

 同チェーン店では、復興をテーマに10月1日に飲み物、焼き鳥を無料で提供する「ふるまい串」を行う予定。客に1人500円以上の募金を募り、豪雨の被災地に全額を寄付するという。

 7月の豪雨の影響で、県内では100人を超える死者が出た。災害から間もなく3か月が経過するが、今でも100人以上が避難生活を強いられている。広島市安芸区の矢野小学校では現在、8世帯19人が生活。自宅近くの川が氾濫し家が全壊したという会社員・夏目敏一さん(52)は「不自由はないですが、やっぱり家に帰りたい」とポツリ。避難所にテレビは1台あるものの、「小さい頃から見ているので気にならないわけではないけど、そんな気になれない」と素直な胸中を明かした。それでも、糖尿病の影響で失明した父・義弘さん(83)はラジオで広島の試合中継を聴くのが毎日の楽しみといい「今年こそ日本一になってほしい」と、34年ぶりの夢を描く。「頑張ろう広島」の精神を胸に、悲願の頂点へと向かう。

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