【DeNA】筒香、同期生にささげたキングタイの36号

◆DeNA9―1中日(21日・横浜)

 第二の人生を歩み出す“同期生”にささげる一発だ。5回無死一、二塁。筒香が中日・小熊の内角直球をフルスイングで打ち抜いた。小雨が舞う夜空に描いた完璧な放物線。「強く打てた。いい感触でした」。右翼席最上段に突き刺すリーグトップタイの36号3ランに、主砲は納得の表情を浮かべた。

 先発として打者1人限定で引退登板した加賀は、09年ドラフト1位(筒香)と2位(加賀)の同期入団。社会人出身の右腕より6学年下だが、ルーキー時代の寮生活など思い出は数え切れない。「加賀さんのために勝ちたかった。毎日勝ちたいけど、今日は特にね」と、気合の入った一戦で、勝利を決定づける豪快弾。試合後のセレモニーでは、チームを代表して「お疲れさまでした」と花束を手渡した。

 加賀への思いだけではない。チームリーダーとして、絶対に負けられない試合だった。逆転Aクラスへ正念場の12連戦がスタート。試合前、ナインを集めて自らゲキを飛ばした。「頑張ろうってことですよ」と、詳しい中身を語ろうとはしないが「この12連戦で(順位が)決まる可能性が高い。僕はそう思ったので」と、ミーティング招集の理由を語った。

 言葉でナインを鼓舞しただけでなく、バットでも引っ張った4番打者に呼応するように、打線は10安打9得点とつながった。守っては加賀をリリーフした2年目の京山が、“事実上の完投”で登板過多のリリーフ陣を休ませた。ベストゲームで連戦のスタートを切ったラミレス監督は「私は何も言っていないが、筒香が代わりに話してくれた」と、主将のリーダーシップを改めてたたえた。3位巨人とはわずか5毛差。早くから現実を見据えたCS狙いを公言してきた指揮官は「2週間前には、希望を持っていない人も多かったんじゃないかな」と、不敵な笑みを浮かべた。(星野 和明)

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