【広島】連敗6で止めた!丸が決勝打、誠也も続きマジック7

マジックを減らし、笑顔を見せる鈴木(左)と丸(中は野間)
マジックを減らし、笑顔を見せる鈴木(左)と丸(中は野間)

◆広島7―2DeNA(12日・マツダスタジアム)

 トンネルを抜けた。同点の7回1死三塁。丸が156キロ直球を右前にはじき返すと、雨の中、その瞬間を待ち続けた鯉党が歓喜の声をあげた。「形はどうであれ、何とかランナーをかえしたかった」。お家芸の逆転劇で流れを引き寄せると、続く鈴木は中堅フェンス直撃の適時三塁打。3、4番の連続タイムリーで息を吹き返した赤ヘル打線が、連敗を6で止めた。

 鈴木はそれまで3打席連続空振り三振。打席に入る前、相手投手の三上から前日の試合で右前適時打を放っていた新井に近づき「スライダーの曲がりはどうですか?」と尋ねた。5球目。鈴木は真ん中に入ったスライダーを強振。「チームが勝てて良かった」と振り返る主砲以上に、ベンチで両手をたたいて喜びを爆発させたのが新井だった。

 5日に今季限りでの現役引退を発表。「新井さんのために―」と意気込むナインの気持ちをよそに、チームは黒星を刻み続けた。「気にしていた? 当たり前やろ! かなり気にしていました」と胸をなで下ろしたチーム最年長。空回りし続けた思いは7試合ぶりの2ケタ安打となって結実した。

 優勝マジックは7。最短Vは19日に延びたものの、初の3連覇へ再び歩みを始めた。この1週間を「負けるべくして負けていた。エラーするわ、試合を作れないわで負けて当然」と評した緒方監督は「自分たちの野球ができれば、勝ちにつながる」と言い切った。あとはこのまま、ゴールまで突っ走るだけだ。(種村 亮)

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