巨人・マシソンが上原に学んだ貪欲さ…復活への力に

グラウンドで話す上原(左)とマシソン(カメラ・矢口 亨)
グラウンドで話す上原(左)とマシソン(カメラ・矢口 亨)

 巨人のスコット・マシソン投手(34)が、痛めていた左膝の治療のため8月27日に渡米した。現地時間同29日(日本時間30日)に手術。今季残り試合で復帰する可能性が消滅した。

 今年から新たに複数年契約を結んでいて、「大事な時期にチームを離れて申し訳ない気持ちでいっぱいです。リハビリに全力で取り組み、来春のキャンプに100%の状態で臨みたいと思います」と来年の復活をファンに約束した。

 巨人7年目の今季は34試合に登板。交流戦明けからは抑えも務めてブルペンで存在感を示した。来日通算393登板の実績を誇るマシソンは今年、日本球界に10年ぶりに復帰した上原と初めてチームメートとなったことが、自分自身を見つめ直す大きなきっかけになったという。渡米前、上原について熱く語っていた。

 「彼はメジャーで世界一になって、トリプル100も達成した。それなのに、43歳になった今でも準備にかける時間だったり、練習量がすごい。貪欲に上を目指し続ける姿を見て、本当に野球を愛しているんだなと思う。目の前でそういった姿を見ると、こっちも新鮮な気持ちになるし、勉強させられる」

 ブルペンで身近に接する中で、登板前の気持ちのスイッチの入れ方は特に参考になったという。「毎日野球をやっていればいい日ばかりではない。でも彼はいつでも自信を持ってマウンドに向かっている。それはプロ野球選手としてとても大切なことだと思うんだ」と大きな刺激を受けた。

 上原はレッドソックスでワールドシリーズを制し、今季は日本人初の日米通算100勝、100セーブ、100ホールドの「トリプル100」の偉業も達成した。マシソンは「彼は英語も完璧で、通訳が他の業務でいない時なんかは通訳の役割もやってくれる。野球界で彼ほどの実績を残した人はそういない。そんな選手がそこまで気遣ってくれることに感激した」と敬意を示し、積極的にコミュニケーションを取ってきた。

 上原はここまで32試合に登板。調整のため7月下旬から約1か月、登録抹消期間があったが、1軍再登録後は主に勝ち試合で4試合連続無失点。「休んでいた分、どうにかして取り返したい、という気持ちでやっていますよ」とマシソン不在のブルペンを支える。

 奮闘する姿は、米国でリハビリに取り組むマシソンにもしっかり届いている。「アメリカからチームメートを応援します」と話していた通り、インターネットで試合速報をこまめにチェックし、勝利すれば自身のツイッターに歓喜のコメントを投稿。気持ちは巨人ナインと一緒に戦っている。

 「上原さんと一緒に野球をできるのはとても光栄なことなんだ」というマシソン。レジェンドから学んだ貪欲さを胸に、来季はさらにパワーアップした姿で帰ってきてくれるだろう。

(記者コラム・片岡優帆)

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請