女優の佐久間良子(79)、俳優の村井國夫(73)が28日、都内でオペラ「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」(12月1日、埼玉・大宮ソニックシティ)の取材会に出席した。
女性指揮者の西本智実(48)が能の名作「卒塔婆小町」を脚色しオペラ化。2017年10月に富山で初演され、今年4月には東京で再演された。富山、東京に続き小野小町を演じる佐久間は「富山での初演は芝居に夢中になって音を聞くのが困難でしたけど、芝居の快感を覚えたことを記憶しています。多くの男性が恋こがれたスター的な存在だった小町の陰の部分、女の情念をわかって頂けたら」と意欲をみせた。
今回が初参加となる村井は「とても難しいお話。台本を読んでもちんぷんかんぷんで、かなりハードルの高い作品」とうなりつつ「ドラマチックに演じられれば」とやる気十分。佐久間とは1967年の映画「大奥(秘)物語」以来、51年ぶりの共演で「奇跡のよう。小町のように美しかった佐久間さんは今も美しさを保ってらっしゃる。またご一緒できるのはうれしい。お互い50年間、現役で頑張ってるということに喜んでます」と満面の笑みを見せた。ほか歌舞伎俳優の尾上右近(26)が出演する。