フェンシング・宮脇花綸「自分の長所を生かせば勝てる」

宮脇花綸
宮脇花綸

 アジア大会フェンシングの女子フルーレ団体で、日本が初めて金メダルを獲得した。代表の一人は慶大経済学部4年の宮脇花綸。「かりん」と読む。病院で「はなわさ~ん」と間違えられることも多い。

 父は東大卒業後に銀行員になった。宮脇も幼少時代から勉強が好きだった。大学は薬学部に進み薬剤師になろうと思ったこともあったが、五輪2大会連続銀メダルの太田雄貴氏との出会いが人生を変えた。

 高校1年の時だった。知人を通じて、話を聞く機会に恵まれた。その場で、年齢ごとの目標を書かされた。五輪でメダルを取るためはどうしたらいいか―。熱く語る太田氏のフェンシング愛に圧倒された。「フェンシングの選手として生きていくって、ハイリスクローリターンだと思っていたけど、アスリートとして生きていくことにひかれ始めた」。迷いは消えた。14年の南京ユース五輪では銀メダリストになった。

 「実は運動神経はいいほうじゃないんです。走るのも遅い」と自己分析する。フルーレは攻撃権が適用されるなど、ルールが複雑。展開を見極める能力も必要だ。「スピード、パワー、頭、フィジカル、気持ち、時には運。いろんな要素が複雑に絡まり合っている。それらをうまく使って、自分の長所を生かせば勝てるスポーツ。だから楽しい」。そう語る今の宮脇の目には、フェンシング愛があふれている。

 オフにはチョコタルトや抹茶のテリーヌ作りに集中する。得意の科目は化学で、趣味はお菓子作り。「化学なんですよ。お菓子作りは。どれだけ(生地が)ふくらむかとか、卵の反応とか。そういうのを考えながら作るのが楽しい」と力説する。東京で目指すは日本女子初の五輪表彰台。幼少期から鍛えた「頭脳」も宮脇の武器になる。(記者コラム・高木 恵)

 ◆高木 恵(たかぎ・めぐみ)北海道・士別市出身。1998年報知新聞社入社。整理部、ゴルフ担当を経て、2015年から五輪競技を担当。16年リオ五輪、18年平昌五輪を取材。

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