【佐藤優コラム】買春選手に出頭なく帰国させたバスケ協会は反省を

会見で選手たちに厳しい言葉を投げかける三屋裕子会長(右)神妙な表情の(左奥から)永吉佑也、橋本拓哉
会見で選手たちに厳しい言葉を投げかける三屋裕子会長(右)神妙な表情の(左奥から)永吉佑也、橋本拓哉

 インドネシアのジャカルタで開催中のアジア大会に出場するはずだったバスケットボール男子日本代表の4選手が、公式ウェアを着たまま歓楽街の店の女性と買春行為をしていたことが発覚した。

 <日本オリンピック委員会(JOC)は、選手団の行動規範に違反する行為だとして、問題が発覚した19日付で4人の団員認定を取り消し、20日午後の成田空港着の便で帰国させた。/(中略)日本(バスケットボール)協会の事情聴取などによると、4人は16日のカタール戦の後、同日午後10時頃から17日午前0時頃にかけ、選手村からタクシーで30分ほど離れた繁華街の日本食店で食事をし、酒を飲んだ。飲食後、外を歩いていたところ現地の女性に声を掛けられ、1人120万ルピア(約9000円)を払ってホテルで女性と性行為に及んだという。>(21日「読売新聞」電子版)

 この日本バスケットボール協会の対応に筆者は強い違和感を持っている。インドネシアの法令において買春行為は刑事罰の対象となる犯罪だ。

 日本選手が犯罪を犯したことが明らかになったならば、協会の幹部は、選手に自首することを勧めるとともに、弁護士をあっせんすべきだ。そして、現地捜査当局の判断を待った上で、帰国させるのが筋だと思う。

 犯罪を犯したにもかかわらず、当事者を日本に帰国させることは、インドネシアからすれば刑事罰を逃れるために容疑者を逃亡させたことになる。

 日本国内で外国のスポーツ選手が違法行為を行ったにもかかわらず、警察に出頭せず自国に戻り、そこで犯罪事実を認める記者会見を行ったら、日本政府関係者や国民はどのように受け止めるであろうか。

 インドネシアの国家主権を無視したことについて関係者は反省すべきだ。(作家、元外務省主任分析官)

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