バスケ男子4選手、買春で強制送還「浮かれてた」

スポーツ報知
不祥事を起こし、無言のまま帰国したバスケットボールアジア大会代表の4人(カメラ・橋口 真)

 ジャカルタ・アジア大会中に代表公式ウェアで買春行為をし、日本選手団の代表認定を取り消されたバスケットボール男子日本代表4選手が20日、都内で謝罪会見に出席した。4人は16日深夜に歓楽街を訪れ、謝罪会見女性とホテルで行為に及んだ。同席した日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(60)は協会として処分を下す方針を明らかにした。日本選手団の山下泰裕団長(61)は現地で、各競技指導陣に規範順守と再発防止を再度徹底。東京五輪に向けて試金石となる重要な国際総合大会に最悪の形で水を差した。

 早朝にジャカルタから“強制送還”された永吉佑也(27)=京都=、佐藤卓磨(23)=滋賀=、橋本拓哉(23)=大阪=、今村佳太(22)=新潟=のBリーグ4選手は、黒のスーツに身を包み、うつむきながら会見場に現れた。無数のフラッシュを浴びる中、4人の中で最年長の永吉は「認識不足、自覚不足があった。いけないことをしている認識もあった」と陳謝。山下団長から「人生七転び八起き」と声をかけられたことを明かし「今どん底にいると思う。頂いた言葉を胸に頑張っていきたい」と話した。

 恥ずべき不祥事だ。4選手は16日のカタール戦に勝利後、午後10時過ぎに「JAPAN」のロゴ入りウェアを着用し、選手村から繁華街「ブロックM」へ。やきとり店で食事し、コップ3杯ずつビールを飲んだ。その後、日系企業の人に紹介された別の店の女性を伴ってホテルに入り、1人120万ルピア(約9000円)を支払って買春行為に及んだ。

 東京五輪の開催国枠獲得を目指す男子代表にとって大きな痛手になる可能性もある。開催国枠が認められるには、19年W杯で16強以上に入りFIBA(国際バスケットボール連盟)に実力を示す必要があり、今大会もアピールの場として重要視してきた。今回は主力に加え期待の若手も招集。代表の自覚不足が最悪の結果を招いた。三屋会長は「アピールの場を1つ失った」と落胆。ただ84年ロス五輪女子バレーボール銅メダリストらしく「海外選手との対戦経験は大事。積ませたい」と残る8人だけで参戦続行を決めた。

 イスラム教徒が多いジャカルタでは買春は違法だが、水面下では横行している。協会は今後、弁護士ら第三者によって裁定委員会を立ち上げ4選手へ事情聴取を行う。9月上旬をメドに答申を受け、処分を決定する方針。三屋会長は「代表ではこれまで倫理研修をやってこなかった」と自らの責任にも言及した。会見に選手を同席させ、制限時間なく質問を受ける形式を取り「潰すためじゃない。自力で立ち直るきっかけを与えるため」と説明した。

 ◆4人に聞く

 ―問題行動当日の経緯は。

 永吉「しばらく日本食を食べていなかった。『食べたいね』と以前から話していて、ちょうど試合が終わった後、時間があった。現地の女性の方から声をかけられ、私たちも対応する形で。(日本語が話せる現地の方が)お金の話をしていたので、『そういうことか』と少しの交渉の後ホテルに行ったという流れです」

 ―やめるという雰囲気は。

 橋本「いけないことをしている認識はありました」

 ―残りの8選手には。

 橋本「士気を下げてしまった。大変申し訳なく思っています。チームメートにはどうやって謝ればいいか考えたんですけど…。言葉が思い浮かびません」

 ―2年前にBリーグ開幕、2年後に東京五輪を控えながら起こした不祥事には。

 佐藤「日本の国旗を背負ってアジア競技大会に出る自覚が僕にはなかった」

 ―今回の行動の原因は。

 今村「少しのうぬぼれであったと思います」

 佐藤「浮かれた気持ちがあった」

 ―今後については。

 佐藤「バスケ人生は何も考えることができません。自分たちを再生してくださるとおっしゃいましたが、それに値する人間じゃないんじゃないかという気持ち」

 ◆日本代表選手団としての行動規範 全8項目。競技活動に国民の税金を含む強化資金が提供されていること、大会への派遣が国費で賄われることなどを記した上で、順守事項を定めている。今回の4選手は「競技を離れた場でも社会の規範となる行動を心がける」に抵触したとされ、国際総合競技大会派遣規程第11条に基づいて、選手認定の取り消しとなった。行動規範には他にドーピングへの対応、メディア対応なども定められており、五輪も同様。

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