【北海道6大学】苫小牧駒大・伊藤、チームを初神宮へ導く

ブルペンでキレのあるボールを投げ込む苫小牧駒大・伊藤
ブルペンでキレのあるボールを投げ込む苫小牧駒大・伊藤

 北海道6大学秋季リーグ戦が25日、苫小牧市のとましんスタジアムで開幕する。今春のリーグ戦を制し、全日本大学選手権で16強入りした苫小牧駒大は、最速154キロ右腕・伊藤大海(2年)=駒大苫小牧高出=の出来がカギを握る。7月には侍ジャパン大学代表に選ばれ、自身初の国際舞台を経験した。日米大学野球選手権(米国)に続き、ハーレム国際大会(オランダ)では日本の優勝に貢献。進化を遂げた右腕が、リーグ優勝、そして札幌学生との代表決定戦に勝ち、チームを初の明治神宮大会へと導く。

 乾いた捕球音がブルペンに鳴り響く。秋季リーグ戦開幕を1週間後に控え、苫小牧駒大のエース右腕・伊藤が順調な調整ぶりをうかがわせた。「フォームのバランスも良くなってきた。いい感じで仕上がってきている」。2季連続優勝。そして、チーム初の明治神宮大会出場へ、右腕の視界は良好だ。

 大きな収穫を得た。侍ジャパン大学代表として7月に国際舞台を経験。主に救援で10試合に登板し、計17回2/3を投げ失点は2(自責0)。打者64人に対し、27三振を奪う快投をみせた。「先頭打者を1度も出さなかったことがよかった」と、右腕は確かな自信を得た。

 “カルチャーショック”も受けた。米国との第1戦。伊藤は1―0の7回から登板し、1回を1安打無失点に抑えた。だが、先頭に自慢の内角直球をいとも簡単に外野フェンス手前まで運ばれ、「それを持っていくかと」。150キロ超えの直球もコースが甘ければ、体格差のある相手には通用しない。スピードよりも制球の大切さを改めて痛感した。

 合宿には今秋のドラフト候補も多く、「常に(技術で)盗めるものはないか探していた」。ポケットにはメモ帳とペンを忍ばせ、気づいたことはすぐにメモ。今秋ドラフト1位候補の154キロ右腕・松本航(日体大4年)からはトレーニング法を学び、「頭がパンクするほど勉強になった」。刺激を成長の糧としてきた。

 全日本大学選手権は初戦(対日本文理大)で完投勝利を挙げるも、2回戦で慶大に5回途中7失点KOされた。「まずはチームが優勝するために貢献したい」と伊藤。日本代表の誇りと自信を胸に、実りの秋を迎える。(清藤 駿太)

 ◆伊藤 大海(いとう・ひろみ)1997年8月31日、鹿部町生まれ。20歳。鹿部小2年から野球を始める。駒大苫小牧高では1年秋に背番号15でベンチ入りし、14年センバツ出場(2回戦敗退)。16年秋に東都1部の駒大を退学後、17年4月に苫小牧駒大に入学。今春は6勝を挙げ、リーグMVPとベストナインに輝いた。175センチ、80キロ。右投左打。家族は両親と姉、弟。

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