「4番サード、原!」ゴルフシニアで前半39 「辰徳渋滞」も

9番でバーディーを奪い芹沢信雄(左)とグータッチする原辰徳(右は中嶋常幸) (カメラ・今西 淳)
9番でバーディーを奪い芹沢信雄(左)とグータッチする原辰徳(右は中嶋常幸) (カメラ・今西 淳)

 ◆男子プロゴルフシニアツアーファンケルクラシック 第1日(17日、静岡・裾野CC=7009ヤード、パー72)

 アマチュア枠でプロ野球・巨人の原辰徳前監督(60)=ファンケル=が大会に初出場し、前半を2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー、39で折り返した。スタートホールでは「4番サード、原!」のアナウンスが流れ、コース周辺は「辰徳渋滞」が発生。スコア以上の存在感を発揮した。首位は14番まで5アンダーと伸ばした西川哲(50)=フィールズ=ら3人。

 選手として監督としてプロ野球界で輝かしい実績を持つ男も、いざ、勝負の場に立てば一競技者。「五輪精神で戦います。参加することに意義がある、です。強い責任感やプライドはない。チャレンジャー精神一本でやります」。原さんは胸を張ってティーグラウンドに登場した。

 注目の1番パー4(389ヤード)。「ファンケルクラシックに初出場、4番サード、原!」の紹介アナウンスが流れると、大歓声が沸き起こった。ドライバーで放った第1打は左サイドのフェアウェーをキープ。さらに大歓声が沸き上がった。同組の中嶋常幸(63)=静ヒルズCC=を約5ヤード、芹澤信雄(58)=TSIグルーヴアンドスポーツ=を約20ヤード置き去りにした。大会前、中嶋は「昔のオレだったら『かかって来い!』と言えるけど、今は『お願いだから忖度(そんたく)してね』という感じ」と冗談交じりに話していたが、忖度なしのホームラン級の豪打だった。

 残り約100ヤードの第2打はハーフトップして“ホームラン”。グリーンオーバーさせたが、第3打、ラフからのアプローチを約70センチに寄せて無難にパー発進した。

 その後、2番でダブルボギー、3番、5番でボギーをたたく苦しい展開。しかし、クラブハウス前で大ギャラリーが見守る9番パー5で千両役者ぶりを見せた。残り100ヤードの第3打をピン左手前に乗せて「お先に」バーディー。同組の芹澤らとトレードマークのグータッチをしながら満面の笑みを見せた。

 人気は絶大。原、中嶋、芹澤組を大ギャラリーが追いかけた。さらにコース外は「辰徳渋滞」が発生。裾野CCの手前約3キロから車が列をなした。「今まで、ここでこんな渋滞は見たことない」と地元のタクシー運転手もびっくりの盛況だった。

 原さんは7月28~29日に熊本・コスギリゾート阿蘇ハイランドで行われた熊本・阿蘇シニアオープンでシニアツアーに初参戦し、通算2オーバーの59位だった。「前回は2日間競技でしたが、ファンケルクラシックは3日間競技。きょうのプロアマ戦を含めれば4日連続のゴルフになります。スタミナも必要です」と今大会のポイントを明かす。

 ただ、目標の順位やスコアは明かさない。「結果はどうなるか、分からないが、出た結果が僕のベストです」と自然体を強調。「長年、お世話になっている」と感謝する「ファンケル」の所属として戦う。「僕の中では今回が最後です。本が一冊書けるくらいの戦いをしたい」ときっぱり話す。バットからクラブに持ち替え、真っ向から真剣勝負に挑んだ。

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