大阪桐蔭「一打二進」根尾、藤原で隙なし発進

6回1死、中前安打を放つ大阪桐蔭・藤原(手前は作新学院・佐取)
6回1死、中前安打を放つ大阪桐蔭・藤原(手前は作新学院・佐取)

◆第100回全国高校野球選手権記念大会 ▽1回戦 大阪桐蔭3―1作新学院(6日・甲子園)

 抜け目のなさも超高校級だ。2回先頭、根尾は鮮やかに左翼線際へ流し打った。左翼手が打球処理にもたつく間に三塁まで進み、1死後に山田健太の左犠飛で先制のホームを踏んだ。「自分以外の選手も、シングルヒットでも次の塁を狙うことを徹底している」と涼しい顔。センバツ優勝後にチームで「一打二進」を掲げた。単打でも積極的に先の塁を狙うという意識を体現した。

 8回に二塁打も放った根尾は好守も披露した。7回2死、中前へ抜けそうな打球に追いつくと、まるで巨人・坂本勇人のように華麗にターンして一塁送球。9回無死一、二塁では難しいバウンドを処理して併殺に仕留めた。その後に1点を返され、なおも2死一、二塁のピンチ。伝令が来てマウンドに集まると、真面目な根尾が「俺がいこか?」と、珍しくちゃかしてエースの柿木蓮を発奮させた。

 2安打の藤原も50メートル走5秒7の快足で魅了した。8回2死二塁で右前適時打を放つと、右翼手が後逸する間にダイヤモンドを一周した。「エラーをした瞬間、『(ホームを)狙おう』と思った。相手は桐蔭の4番を意識して緊張する。自分は上から見下ろしていきます」と貴重な追加点に胸を張った。中日の米村チーフスカウトは今秋ドラフト1位候補コンビを「藤原と根尾の走力はトップクラス。藤原はベースランニングだけでも評価に値する」と絶賛した。

 根尾と藤原の活躍で、西谷監督は最年少48歳10か月で甲子園通算50勝を達成した。「私が、というより大阪桐蔭として勝利を重ねてこられたのはうれしい。歴代のOBも含めて戦ってきた50勝」と教え子に感謝し「マークが厳しいけど『10割打て!』と言っている」と、2人にムチャぶりした。

 夏では初の春夏連覇経験校対決を制し、甲子園初戦は春も合わせて17連勝だ。2点差の勝利でも「焦りはなかった。ギリギリの試合を勝てて、一番成長できる」と藤原。今大会からチームは、カバンやバットケースを赤色からゴールドに変えた。込められた思いは、もちろん“金メダル”だ。(伊井 亮一)

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