和希そら、初主演作「ハッスル メイツ!」2日開幕 “宙組魂”発する

スポーツ報知
「宙組に20年続く伝統、歴史を私も伝えていければ」と話す宙組スター・和希そら

 宝塚歌劇宙組スター・和希(かずき)そらの兵庫・宝塚バウホール初主演作「ハッスル メイツ!」が8月2日に華やかに幕を開ける。バウ開場40周年、宙組創立20周年の記念イヤーにおくるショーステージ。入団9年目の宙組の“リードオフマン”は「『宙組魂』を大切に、責任を持って、貴重な年にふさわしい作品にしなければ」と、張り切っている。(筒井 政也)

 きびきびとした男役像とシャープなダンスで、舞台をピリリと引き締める“切り込み隊長”和希そらが、真夏のバウホールで先頭に立つ。

 1998年に第5の組として誕生した宙組の20年を飾った名曲、名場面をつむぐライブパフォーマンスで、バウ初センターを任された。「ただただ、うれしい。プレッシャーより活力になりますね。やってやるぞ!って」と気合がみなぎる。

 まさにタイトル通り。「『ハッスル』と『メイツ』…昭和ぽくって、題名を知った時は『オオッ!?』と思ったんですが、ファンの方からは『ピッタリですね』と言われました(笑い)」

 ハッスルには「発する」という意味も込められており「自分が発する持ち味って何?と考えると難しいんですが、やはり『熱さ』かな。夏の暑さは本当に無理で、嫌いなんですが、ステージは熱く(笑い)」。元気いっぱいのアグレッシブさは、「宙組魂」に支えられている。

 2010年の入団以来、宙組一筋だ。「良い意味で、すごく自由な組。研一(入団1年目)の時から『舞台では学年の上下は関係ない。どんどん、ぶつかって来て!』と言われてきて。上級生から強制されるのではなく『私もこういうふうにやってみよう』と、自由に表現していい。それが楽しい」と、組の特色を表現した。芸名「そら」は偶然の一致だが「学ばせていただく中で、運命的なものも感じる」と、水が合う環境に感謝した。

 風通しのよさは、もちろん下級生にも受け継がれている。今回の公演も「みんなを引っ張らなきゃ、と言葉で言わなくても、自然についてきてくれる」。のびのびと、組子の個性も“発する”舞台になりそうだ。

 宙組の名作ショーの主題歌メドレーや「コーラスの宙組」と称される実力を示す挑戦コーナーのほか、自身は「一人で、はだしで踊る、という夢がかないます」。華やかな衣装や歌詞の力に頼らずに身一つでの表現。「私にとっての挑戦です。楽しいことが大好きで、明るくポジティブに生きているんですが、反対の面も垣間見えると魅力的に映る。そういう場面も出したい」。幼少から学んだダンスで新味もアピールする。

 今年1月の「WEST SIDE STORY」東京公演も転機になった。初めて本格的な女役・アニータを演じ、「自分の中で役を息づかせる大切さを知りました。男役では『もし私が男だったら…』と無意識に考えていたのかも」と、芝居心に変化が表れた。「今後は憎悪に満ちた役もやってみたいですね。悪役というより、純粋ゆえに屈折して…という。『次はこの人から何が飛び出してくるんだろう?』と思われるような舞台人でありたい」。来年は男役十年目。“そら色”は、さらにグラデーションを重ねていく。

 ◆和希 そら(かずき・そら)10月5日生まれ。岡山市出身。2010年4月「THE SCARLET PIMPERNEL」で初舞台。96期生。宙組配属。14年「ベルサイユのばら―オスカル編―」の男装の麗人オスカル役で新人公演初主演。16年「エリザベート」の新人公演では、狂言回しのルキーニ役を好演した。身長168センチ。愛称「そら」「そーちゃん」。

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