池江璃花子、遠くなったあどけなさ残る3年前の思い出

スポーツ報知
2015年7月、中学の制服姿での池江璃花子の登校風景。カザニ世界水泳の日本代表ジュニアアスリートは「勉強が苦手」などこにでもいるあどけない中学3年生(カメラ・竜田 卓)

 東京五輪まであと2年となった24日のスポーツ報知に、競泳・池江璃花子(18)の特集が掲載された。通学する高校の制服姿で笑顔を見せる写真と2020年に向け抱負を語る紙面の片隅に、3年前に私が撮影した中学生時代の写真を見つけ、当時を思い出した。

 あの頃、池江は15年4月の日本選手権で優勝するなど急成長をみせていた注目の中学3年生。インタビュー撮影では記者に同行し自宅に招かれた。本人が玄関で迎えてくれたが、初対面の彼女の声はしゃがれて、ききとれないほどのガラガラ声。「スミマセン。風邪じゃないんですけど、昨日から声が出なくて…」。少しつらそうだったが笑顔は絶やさず、誕生日にあわせて記者が贈った好物のチョコケーキをおいしそうにほおばった。

 玄関の写真は、私服からわざわざ制服に着替えてもらったもの。中学生というワードが頭から離れず無理を言って制服姿をお願いしたところ、「制服ですか?わかりました」と快諾。学校の手提げかばんは「背中にしょって登校しているんです」と、リアルな登校風景姿で撮影に応じてくれた。

 かすれた声もなんのその、「最近、ホラー映画みたんですよ。私の今の声は(その映画の)キャラクターに似てますよね。あーっ」と、キャラクターになりきった不気味な声を発すると記者と一緒に大笑い。それから彼女の身長の話となり、背比べをさせてもらった。私は168センチで確か彼女は166センチだったと思う。「ちょっと負けてます…よね」と彼女は少し負けず嫌いな表情をみせていた。あれから3年。池江の現在の身長は172センチ。しかも、両腕を広げた長さは2センチ伸びてマイケル・フェルプスを超える身長比108%だという。その驚異的な成長と練習の成果で、長短水路で数々日本記録を更新し続けている。

 当時、周りを意識せずマイペースに練習に取り組み、レース時の集中力と相まって「東京五輪でメダルを取るのが目標」と語った池江。翌年のリオ五輪は私も取材し、7種目12レースに出場した姿を撮影した。しかしメダルには届かず、帰国後は不振の時期があったという。あれから3年、今回のインタビューでは2年後の本番でのメダル獲得を意識している様子や「(練習も試合も)今が一番楽しい」というコメントも飛び出していて、池江の心身の成長を感じた。

 偶然、自分が撮った写真を見つけて当時を回想したが、あのあどけない少し天然な?性格は変わらず、新たな記録とメダル獲得に向けてまい進して欲しい。そして、機会があればもう一度背比べをしてみたい。背伸びをしても私が負けると思う。(記者コラム・写真部 竜田 卓)

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