海外で人気上昇中の将棋、漢字読めなくても「どうぶつしょうぎ」で魅力知って…北尾まどか女流二段

スポーツ報知
2018年、ポーランドの教師学会で「どうぶつしょうぎ」を指導(ねこまど提供)

 史上初の外国人女流棋士、ポーランド人のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(27)が注目される将棋界。海外でも将棋熱は徐々に高まり、今年に入って愛好者は世界的に急増しているという。株式会社「ねこまど」を運営し、海外普及の第一人者として世界中を飛び回っている北尾まどか女流二段(38)に、将棋の海外人気上昇の理由と今後の国際化への展望を聞いた。(甲斐 毅彦)

 北尾さんが運営する東京・四谷の「ねこまど」では将棋教室などの普及活動だけでなく、将棋盤や駒といった用品を海外向けに販売している。今年に入ってその注文が急増。とりわけ台湾からの注文が何倍にも増えたという。

 「実際に台湾に行って聞いたら、将棋を題材にしたライトノベル『りゅうおうのおしごと!』(原作・白鳥士郎)のアニメ(台湾では『龍王的工作!』)がものすごくブームになったそうなんです。それで若い人たちが将棋をやるようになった、と聞きました。その他の国でも(最年少棋士の)藤井聡太七段のブームが波及していることもあると思いますし、カロリーナが出てきたことで海外の注目が上がったこともあるでしょう」

 北尾さんは、子供たちへの普及目的で2008年に「どうぶつしょうぎ」を考案。3コマ×4コマの盤面で、駒は動物を描いたものでルールも簡略化した。これがのちに累計約100万部に及ぶ大ヒット商品になり、北尾さんは海外普及のツールにすることを思いついた。10年頃から本格的な活動を始めた。

 「『どうぶつしょうぎ』なら漢字が読めない外国人の方でもできる。これを入り口にしてもらって、本物の将棋はもっとすごいんだよ、という順番で伝えられれば、と。海外で将棋を教えると、例えばチェスをやっていた方からは、取った相手の駒を使えることや引き分けが少ないこと、終盤が攻撃的になって面白い、という声をよく聞きました」

 ◆北尾 まどか(きたお・まどか)1980年1月21日、東京都生まれ。38歳。97年に女流育成会に入会し、2000年10月に日本将棋連盟所属の女流棋士(女流2級)になる。07年、LPSA(日本女子プロ将棋協会)に移籍。「どうぶつしょうぎ」を考案する。09年にLPSAを退会し、史上初のフリーの女流棋士(11年に連盟復帰)。10年に「ねこまど」を創設。13年8月、女流二段に昇格。師匠は西村一義九段。

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