アマボクシング連盟を告発…審判に不正指示、JOCに調査要求

 アマチュアを統括する日本ボクシング連盟(山根明会長)に助成金不正などの問題があるとして、都道府県連盟の有志で構成する「日本ボクシングを再興する会」が28日、日本オリンピック委員会(JOC)などに対し、27日付で告発状を提出したことを発表した。助成金の不正流用のほか、審判へ不当な圧力をかけて試合結果を操作した疑いなどを問題視。同会は今後も不正事実の告発を行う構えで、近く会見を予定している。

 アマチュアボクシング界の不正が指摘された。告発状では、審判への不当な圧力があった疑いを挙げた。全国大会の会場で審判に対し、日本連盟の山根会長が特定の選手を負けさせるようにジェスチャーや名指しで要求したとし、告発状の中で「相手方選手を勝たせなければならないと認識せざるを得なかった」と指摘した。指示に従わなかった審判は、その後の試合を担当させないなどの措置が取られたと主張。ほかに助成金不正流用など12項目が挙げられた。

 複数の問題に「日本ボクシングを再興する会」(代表者・鶴木良夫氏、新潟連盟理事長)は「再三にわたり、日本連盟に対して改善要求を行ってきた」と説明。しかし「自浄能力に期待することはできない」と判断し、告発に至った。同会は半年ほど前から賛同者を募り、高校、大学関係者ら333人が集まったという。

 同会は、告発状でJOCに日本連盟の問題を調査するように要求。結果に基づき「資格停止」や「補助金及び交付金の支給停止」を科すことを求めた。内閣府公益認定等委員会や文部科学省などにも、JOCが調査権限を行使するよう促すことを要請した。

 同会の代理人は「選手は頑張っているのに(各カテゴリーの)代表に入れない。選手のことを考えると、(関係者は)圧力に耐えられなくて(同会が)立ち上がった」と説明。「選手の気持ちをくみ取ってほしい」「組織を解体してほしい」という賛同者の声も明かした。

 ボクシングは2月に統括団体の組織統治の問題などを国際オリンピック委員会に指摘され、20年東京五輪の実施競技から除外される可能性が浮上。今回の試合結果の操作が事実なら代表選考にも関わり、アマ最高峰の舞台である五輪への道が閉ざされてしまう。同会は8月上旬にも会見し、組織改革を求めていく。

 ◆日本ボクシング連盟 国内におけるアマボクシングの統括団体。1926年に「日本アマチュアボクシング連盟」として創設。2011年4月に山根明氏が第12代会長に就任。13年に「一般社団法人 日本ボクシング連盟」に改称。国内大会を統治し、代表選手の海外派遣などを取り決めている。

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