【南神奈川】金沢が18年ぶり8強 EXILE・HIRO寄贈のバットで打ち勝つ

9安打を浴びながらも1失点完投で18年ぶりの8強に導いた金沢・田中翔也
9安打を浴びながらも1失点完投で18年ぶりの8強に導いた金沢・田中翔也
EXILE・HIROが寄贈したバットを手に笑顔の金沢・高柳慧
EXILE・HIROが寄贈したバットを手に笑顔の金沢・高柳慧

◆100回全国高校野球選手権記念南神奈川大会 ▽4回戦 金沢7―1横浜桜陽(21日・サーティーフォー保土ヶ谷)

 EXILEパワーだ。第1シードで進学校の金沢が13安打で横浜桜陽を下し、18年ぶりの8強入りを果たした。

 快音を響かせてヒットを飛ばした。3回戦の横須賀学院戦で3安打5打点と大暴れした4番・嶋田百弥右翼手(3年)こそノーヒットに終わったが、他のメンバー8人はヒットを放った。5回には小島優太朗中堅手、堀井翼三塁手(ともに3年)がタイムリー二塁打を放つなど4点を加えると、13安打で7点を奪った。

 大会直前にうれしいプレゼントが届いた。同校OBでエイベックス・松浦勝人代表取締役会長CEO(53)、EXILEのリーダー・HIRO(49)の連名で金属バット5本とボール30ダースが贈られた。

 李剛監督は「長さが全部違うバットを送ってもらいました」と気遣いに感謝した。ニューボールは試合前のシートノックで使用。吉田斉部長は「今までは本当にボロボロのボールを使っていましたから…。ありがたいです」と話した。

 偉大な先輩からの“贈り物”に後輩たちが勝利という結果を出した。6番打者の高柳慧一塁手(3年)はそのバットで8回の中前適時打を含む2安打を放った。「OBだということは知っていたけれど、まさかバットをプレゼントされるとは、この“HIROバット”で打ちました」と満面の笑みで答えた。

 投げてはエース・田中翔(3年)が炎天下の中、9安打を浴びながらも1失点完投。125球を投げきったエースは「スタミナには自信があります。先頭打者を出してしまったけれど、その中でも抑えられたのは自分の持ち味を出せたと思う」。圧巻は7回だ。1死満塁のピンチも直球で2者連続空振り三振、マウンドで雄たけびを挙げた。

 昨年4月に横浜OBの吉田部長が横浜商から赴任。熱血指導の李監督をサポートしている。吉田部長は「今までみたいにどなりちらすことはしていません。彼らは頭がいいので理屈で教えると理解してくれる」。打撃でも個々のスタイルに合わせた長所を伸ばす指導で、得点力をアップさせた。

 初の第1シードで臨む夏。李監督は「肩書は関係ない。本当のシードは1年生の4番が場外弾を打つようなチームだ。ウチは違うだろ」と選手に語りかけ、呪縛から解き放った。2000年以来のベスト8は同校の夏最高成績。甲子園出場まであと3勝となった。李監督が言う。「あまり考えていません。優勝以外はビリでも一緒だって選手には言っています。1回戦負けした昨年も言っていますから」。

 エース田中翔も「ここまで来られたのは通過点だと思って。ここから1試合1試合全力で行きたい」。ここから新たな歴史を切り開く―。金沢ナインの夏はまだ終わらない。

9安打を浴びながらも1失点完投で18年ぶりの8強に導いた金沢・田中翔也
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