ポーランド人女流棋士カロリーナさん、日本戦は不屈の「オナー魂」発揮

母国と日本の対戦を心待ちにするカロリーナ女流1級
母国と日本の対戦を心待ちにするカロリーナ女流1級

 将棋の女流棋士でポーランド人のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(27)は、28日に行われる母国と日本の一戦について、ポーランド代表が「オナー魂」で日本に立ち向かうと読む。

 ポーランドは既に敗退決定。日本戦へのモチベーションは低いはずで「くみしやすし」と考えるサポーターは多い。が、史上初の外国人女流棋士の読みは、むしろ逆だ。「ポーランド人のメンタリティーには、オナー(honor=名誉)というものがあります。騎士道の精神に基づき、神様の次に大切なものです」

 勝者として戦い終えることが誇り、という思想。ゴルフで直前ホールのスコアが最も良い者が「オナー」と呼ばれることと同じ理由だ。

 「日本語の『終わり良ければ―』とは少し違いますけど、最後に勝てば『オナー』になれる気持ちがある」。隣国ドイツからの侵略など負の過去が「ゲルマン魂」に対する不屈の「オナー魂」を育んだとする。事実、ポーランドは2002、06年大会のグループリーグで2連敗で敗退が決定した後に一矢報いている。「仲間の結束も強い国民性ですから」

 国内の期待を一身に受けるのは、やはりFWレワンドフスキとのこと。「羽生先生(善治竜王)と羽生結弦選手を合わせたような存在です。このままでは帰れないと思ってるはずです。批判されますし…」

 サッカーには興味がないらしいが、さすがに28日は母国の友人たちと観戦予定だ。「1―2か1―3でポーランドは負けてしまうかな…」。棋士の直感は、おおむね正しい。(北野 新太)

 ◆カロリーナ・ステチェンスカ 1991年6月17日、ポーランド・ワルシャワ生まれ。27歳。片上大輔六段門下。2012年に海外招待選手として女流棋士に勝利。13年に来日し、女流棋士養成機関「研修会」入会。17年、正資格の女流2級に昇級。振り飛車党。家族は両親と双子の妹。

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