【DeNA】忘れられた元レギュラー候補・山下が涙のサヨナラ劇打

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA4x―3楽天=延長10回=(31日・横浜)

 忘れられた元レギュラー候補が、今季初打席で大仕事をやってのけた。延長10回2死二塁。この日1軍登録され、途中から二塁の守備に入っていた山下が、楽天・松井のチェンジアップを右翼フェンス手前まではじき返した。DeNAが今季初のサヨナラ勝ちで、交流戦開幕連勝スタートだ。

 涙腺は完全に崩壊した。ナインのウォーターシャワーにまず涙。ファーム生活の間も励ましてくれた戸柱の胸に顔を埋めてまた号泣。「もう、しゃべれないです」お立ち台も声にならない。リリーフカーでの場内一周まで泣きっぱなし。サヨナラ打は国学院大4年春の東都大学リーグで、亜大のエース・山崎からサヨナラ満塁弾を放って以来だが「実はその時も泣いてます」。

 涙には理由がある。昨年は自己最少の出場21試合。内野手の大和がFA加入し、プロ4年目にして野球人生の崖っぷちに追い込まれていた。今回の昇格前、同僚に「これでダメならあきらめる」とまで口にしてハマスタに乗り込んだ。ラミレス監督の評価は代走&守備固め。その指揮官に、これ以上ない形でパンチ力と勝負強さを見せつけた。

 そんな涙のサヨナラ劇を演出したのは、やっぱり日本の主砲だった。9回2死、筒香が、快投を続ける岸から右越えに13号同点ソロ。侍ジャパン・稲葉監督が視察する中での起死回生の一発を「低めのボールに対してうまく反応して打つことができました」とクールに振り返る姿は、ひたすらチームの勝利だけを優先する男らしい。

 濡れた瞳のまま、山下はさらなる飛躍を誓う。「またチームを勝たせられるように頑張ります」。倉本が不振で2軍落ちするなど、ラミレス監督が「空いている」と新戦力の台頭を待つ二塁の定位置争いに再び挑む。(星野 和明)

 ◆山下 幸輝(やました・こうき)1993年1月31日、千葉県生まれ。25歳。関東第一高では3年夏の甲子園に出場。国学院大では4年春に東都大学リーグベストナイン。2014年ドラフト5位でDeNAに入団、昨年までの1軍通算成績は106試合、161打数35安打、打率2割1分7厘。今季推定年俸は1200万円。173センチ。右投左打。

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