水美舞斗、10年目初のバウ主演で踊って踊って爆発の予感

「普段からラテンのリズムに触れています」と語る花組スター・水美舞斗
「普段からラテンのリズムに触れています」と語る花組スター・水美舞斗

 宝塚歌劇花組スター・水美舞斗(みなみ・まいと)が入団10年目で“大爆発”する時を迎える。10~21日上演の「Senhor CRUZEIRO!(セニョール クルゼイロ)―南十字に愛された男―」(作&演出・稲葉太地)で念願の宝塚バウホール初主演を果たす。体力勝負のショーステージ。「今より高いところを目指して、自分の限界を毎日、超えていきたい」と気合をみなぎらせている。(筒井 政也)

 新人公演ラストイヤー(7年目)で抜てきされた「カリスタの海に抱かれて」(2015年)以来、3年ぶりの主演舞台。「次はバウ公演を、と思ってやってきたので、素直にうれしかった」と念願がかない、白い歯を見せた。それも芝居ではなく「踊るのが一番好き」という水美にぴったりなショーのセンター。「お芝居は役を演じる楽しさがありますが、ショーは自分との勝負。持っている引き出しを最大限に生かしたい」と張り切っている。

 2部構成で、1幕は主人公・クルゼイロの生きざまを描くストーリー仕立て。「南十字星よりも高いところを目指すお話。宝塚人生も多分、ずっとそう。自分と重なる部分もあるので、『なんとかしたい』という気持ちを大事に、殻を破って、一回りも二回りも大きくなりたい」。2幕は熱帯夜をテーマに息つく間もないラテンショーを展開する。

 大劇場のレビューは約55分だが、本公演はその倍あり、稽古では「生と死の間にいるぐらいハード(笑い)。2時間持たせるには、外の筋肉じゃなく、インナーマッスルを鍛えないといけない。ガチガチに踊ると、見ている方が疲れますから」と、しなやかさ、タフさを意識して取り組んだ。

 アルゼンチンタンゴやカポエイラ、ヒップホップも“宝塚流”ではなく本格派を目標に掲げる。「とにかくチャレンジ。10年目にもなると、『宝塚ならこう』という型が染みついているので、そうじゃない部分も自分なりに極めたい」。新ジャンルを通して、未知の可能性を発見する日々だ。

 男役を磨き上げるために必要な「男役十年」を完成させるべき節目。「気付けば『10年目になっちゃった』という感じで正直ビックリ。下級生時代から見れば“立派に完成されている存在”だったので、自分はそこにたどり着けていないな」と謙遜した。各組で主力級スターが活躍している、花の95期生。水美も順調に上昇している一人だが、情熱むき出しのショーを“弱点克服”につなげたい。

 「良くも悪くもマジメ過ぎたのかな。一歩引いて譲っちゃったり。決まり事は大切ですが、そんなこと、お客さまには伝わらない。きっちり、上手に…が、舞台人として果たして面白いのか。決まった枠にとらわれていたら、いいものはできない。ぶち当たって砕けろ!で切り開かないと。自分がやらないで、いつやるんだ?という感じです」

 もちろん「今」。そして、近未来も見据える。憧れだった元花組トップ・蘭寿とむや元星組トップ・柚希礼音(ともに現女優)の名を挙げ「ショーで輝ける人に。キラキラして『何だ!?』と思うような。もちろんお芝居も心を大切に。ただ、うまい、カッコいい、じゃなく『なんか、いいんだよね』と思ってもらえるのが最終形ですね」。南十字星への旅路で、さらにたくましくなる。

 ◆水美 舞斗(みなみ・まいと)6月28日生まれ。大阪府寝屋川市出身。2009年「Amour それは…」で初舞台。95期生。花組配属。15年「カリスタの海に抱かれて」で新人公演初主演。身長170センチ。愛称「みなみ」「マイティー」。

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