東海大甲府“駿台”バッテリー躍動 3季連続山梨学院と決勝

9回、マウンドで後輩の加藤(右)に声をかける山本
9回、マウンドで後輩の加藤(右)に声をかける山本

◆春季高校野球 山梨県大会第11日 ▽準決勝 東海大甲府4―2駿台甲府(5日、山日YBS球場)

 準決勝2試合が行われ、関東大会(19日開幕、千葉)出場2校が決まった。東海大甲府は駿台甲府を4―2で下し、2年連続20度目の関東大会出場を決めた。加藤匠三塁手(2年)が先発し、9回6安打2失点(自責1)の力投。駿台学園中(東京)時代にもバッテリーを組んだ4番・山本将太(3年)が4回に先制弾を放つなど“駿台コンビ”が活躍した。山梨学院は帝京三に11―3で8回コールド勝ち。相手と同じ9安打ながら、確実に加点し、2年連続11度目の関東切符を手にした。3季連続同カードとなった決勝戦は、6日11時から行われる。

 2点リードで迎えた9回2死一、二塁。フルカウントから粘り強くバットに当ててくる相手打者を前にして、加藤の心に火がついた。「絶対、直球で仕留める」。力を振り絞って投げ込んだ、伸びのあるストレートで相手のバットを振らせると、全身に鳥肌が立った。「あんな気持ちは初めて。最後は気持ちで投げた」。150球完投の背番号5右腕は、汗まみれの顔に笑みを浮かべた。

 堂々の投球だった。最速136キロの直球に、横のスライダーや縦のカーブなど変化球を使い分けてアウトを重ねた。初回には1死満塁のピンチも、主将の二村航多遊撃手(3年)の好捕で、本塁との併殺に仕留めた。27アウトのうち、内野ゴロが11、内野フライが3。加藤は「後ろで守ってくれるので、打たれても大丈夫という気持ちでいけた。守備陣のおかげ」と、盛り立ててくれた先輩への感謝を忘れなかった。

 絶対に勝ちたい試合だった。正捕手の山本は、駿台学園中時代にもバッテリーを組んだ先輩。東海大甲府に進んだのも、山本の誘いを受けたからだ。加藤が「頼れる先輩」と話す山本は4回、先頭で先制の左越え本塁打で“相棒”を援護。「まっすぐを完璧に捉えた。加藤のために打ちたかった」。駿台学園中と駿台甲府に関係性はないが、“駿台”出身のバッテリーが駿台甲府戦勝利を演出。山本は「最後まで気持ちを強く持って投げてくれた」と後輩の成長に目を細めた。

 今大会、投手として2度目の登板だった加藤。打っても4打数2安打2打点と結果を出した。「野手も、投手もどちらも好き。どんな場面でも勝利につながる結果を出せる選手になりたい」と加藤。“甲斐の二刀流”が進化を続ける。(大津 紀子)

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