宇野昌磨、右足負傷…世界選手権へ試練

◆フィギュアスケート世界選手権(21日、イタリア・ミラノ)

 【ミラノ(イタリア)21日=高木恵】フィギュアスケートの世界選手権は21日にイタリア・ミラノで開幕。平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が右足甲を負傷したことが判明した。初タイトルと、自国開催の来年の世界選手権の3枠取りがかかる一戦。日本スケート連盟の小林芳子強化部長は22日のショートプログラム(SP)に出場する方針を明らかにした。演技構成の難易度を下げ、痛み止めを飲みながら最善を尽くす。

 欠場の危機も予想された宇野は、会場に現れた。右足での着氷で時折、痛そうにバランスを崩す姿が痛々しかったが、出場へ最終調整を進めていく。前日20日夜の公式練習で右足甲の痛みが悪化。同日夜に病院で検査を受けた結果、骨折はなかった。小林強化部長は「昨日よりは随分ましなようです。構成を変えるなりして、何とか明日(男子SPが行われる22日)までに対応できたら。本人は出たいと頑張っています」と話した。

 難易度を落とし、SPは4回転1本で挑むことが濃厚だ。この日の「冬」の曲かけは4回転トウループ、サルコー―トウループの連続3回転、3回転半。これまでの4回転フリップ、4回転―3回転の連続トウループ、3回転半から基礎点は8・49点も低くなるが、足の状態を考えるとやむを得ない決断だ。フリーでも、右足に負担がかかるフリップは回避するとみられる。40分の練習は22分で終えた。

 五輪後に替えた靴がなじまずに苦戦していた。20日の練習中に違和感は激しい痛みに変わり、5分でリンクを上がった。右足甲にアイシングを施し、関係者に背負われて会場を出た。「大丈夫です」と気丈に話していた。右足首故障の羽生結弦(23)=ANA=、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)は不在。宇野の自己ベストは大会出場選手中最高点で、優勝候補としてミラノ入りしていた。

 宇野の初タイトルと、来年埼玉で開催される世界選手権の枠取りに訪れた試練。平昌五輪18位の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=と友野一希(19)=同大=が出場する。日本が最大の3枠を得るには、上位2人の順位の合計が13位以内が条件で、宇野にかかる負担は大きいのは事実。調子が上がらないなかでも「こういう状況でも絶対にできることはある。何かをあきらめるつもりはない」と話していた宇野が、リンクに上がる。

 ◆フィギュアスケート世界選手権出場枠 来年の大会の出場枠は、今大会の順位点によって決定する。1位から15位までは順位がそのまま得点になり、16~24位は16点、25位以下は18点。日本が最大の3枠を得るには、3人のうちの上位2人の合計が13点以内が条件。合計14~28点なら2枠となる。29点以上だと1枠しか得られない。

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