ファインダー越しに見た巨人・新人選手に気づかされた日々の仕事への姿勢

3月4日のヤクルト戦、大城が代打で右翼席へ本塁打を放つ(カメラ・生澤 英里香)
3月4日のヤクルト戦、大城が代打で右翼席へ本塁打を放つ(カメラ・生澤 英里香)
新人合同自主トレに参加した(左から)山上、若林、田中俊、大城、岸田(カメラ・生澤 英里香)
新人合同自主トレに参加した(左から)山上、若林、田中俊、大城、岸田(カメラ・生澤 英里香)

 2月14日から28日までの2週間、巨人の沖縄キャンプの取材に新人カメラマンとして参加することができた。今年の沖縄1軍キャンプは、スタート時にプロの世界に入ったばかりのルーキー4選手が参加しており、同じ1年目としてその存在に親近感を持った。

 ドラフト2位指名で捕手の岸田行倫に、北村拓己(同4位)、田中俊太(同5位)、若林晃弘(同6位)と内野手が3人。いずれも大学・社会人出身の即戦力候補とあって、練習初日から率先して大きな声を出し、ユニホームを汚しながらひとつひとつメニューに全力投球。全体練習終了後も当たり前のように居残りでバットを振り抜いていた。開幕1軍へ向けアピール、アピール、アピールの連続。ひたむきなその姿に、私は自然と目を奪われてしまった。と同時に、かつて言われたデスクの痛烈な言葉が頭をよぎった。

 昨年10月に写真部への配属が決まってから約半年。あっという間に過ぎ去ってしまった時間は、私を右も左も分からない状態からは脱出させてくれた。がしかし、その慣れをデスクは見抜いていた。ある日突然、指摘された。

 「なんとなくやっていても仕事はできるかもしれない。でも、そんな風に仕事を『こなしている』ようじゃ成長はできないよ」。配属当初のような仕事ひとつひとつ、写真1枚1枚に対する貪欲さが薄れてきている。何気ない上司のその一言は、私の心の奥底に突き刺さっていた。

 沖縄でのキャンプ中に行われた練習試合、その後のオープン戦では、ルーキーたちは活躍を見せた。岸田や若林は故障で出遅れを余儀なくされたが、田中俊は3月13日のソフトバンク戦で逆転満塁本塁打を放ってスポーツ報知の1面を奪取。本職の二塁で吉川尚のライバルに浮上しただけでなく、三塁手や一塁手もこなしてなんとか1軍の狭き門をこじ開けようと必死になっている。その頑張りもあって、今や広島・田中広輔の弟という切り口で取り上げられることの方が少なくなってきた。

 またオープン戦から1軍に帯同し始めたドラフト3位の捕手・大城卓三も3月4日のヤクルト戦で本塁打を放って強打をアピール。17日の西武戦では初めてスタメンでマスクをかぶり、先制犠飛に加えて先発・田口を7回1失点の好投に導く好リードもあってこちらも1面をゲット。打撃に苦しむ小林の好敵手として開幕1軍切符をつかもうとしている。

 「このまま1軍に残って試合に出続けたい。プロの世界で生き抜いてやる」。沖縄でファインダー越しに見た彼らのまっすぐで純粋な目つきは、自分がこれから報知新聞の写真部員として、いやそれ以上に一社会人として見習っていかなくてはならない姿勢を気づかせてくれた。毎日必死な気持ちを持ち続けながら、ひとつひとつの仕事を向き合わなくては。そう強く思った。

 巨人のルーキーたちはプロ野球選手として1年目、私もプロのカメラマンとして1年生。縁あって出会えた彼らと一緒に成長し続けていけるよう、これからの日々をひたむきに頑張っていきたい。(記者コラム 生澤 英里香)

3月4日のヤクルト戦、大城が代打で右翼席へ本塁打を放つ(カメラ・生澤 英里香)
新人合同自主トレに参加した(左から)山上、若林、田中俊、大城、岸田(カメラ・生澤 英里香)
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