武幸四郎調教師、阪神1R武豊騎手といきなり兄弟タッグで快幕だ

今週末からの競馬を控え、笑みが浮かぶ武幸調教師
今週末からの競馬を控え、笑みが浮かぶ武幸調教師

 新規調教師7人が1日、東西トレセンで開業した。武幸四郎調教師(39)=栗東=が3日阪神1Rに初出走させるグアンは、兄の武豊が鞍上を務め、兄弟タッグが実現。騎手時代、デビュー2日目の史上最短重賞Vという華々しい船出を飾っただけに、トレーナーとしても注目が集まる。また、今週から新人騎手3人もデビューする。

 いきなり兄の武豊とのタッグ。1日付で開業した武幸調教師は、3日の阪神1R(グアン)に兄弟コンビで挑む。「(同馬の)オーナー、(以前管理していた)池江調教師のご厚意で厩舎一発目として出走できることに感謝。(兄が乗るけど)責任を感じる部分の方が大きいです」と武幸師。騎手時代はデビュー週にいきなり読売マイラーズC(オースミタイクーン)を制覇。JRA史上最短記録となるデビュー2日目での重賞勝ち同様、派手な初陣を期待されるが浮足立ったりはしない。

 2年連続2度目の挑戦で16年12月に調教師試験に合格したが、その4か月前に父の武邦彦元調教師が死去。調教師として人として目標にしていた人物を失い、悲しみに暮れた。そんななかで確かな道筋をつくってくれたのが藤沢和調教師だった。「試験に受かったはいいけど、父親が亡くなって、どうしたらいいか分かりませんでした。自分のなかで現在の師匠は藤沢先生です」と感謝の気持ち。昨年は偉大な師のもとで技術調教師として修業を積み、日本ダービー馬のレイデオロ、オークス馬のソウルスターリングを間近で見てきた。

 昨夏の北海道遠征にも同行し、心構えも学んだ。「勝つ、負けるだけではない。馬への接し方、考え方など本当に勉強になりました。しつけなどは厳しかったけど、最終的には馬への愛情になっていました。貴重な一年でした」と振り返る。藤沢和厩舎のスタッフからは開業祝いの缶コーヒーウォーマーが届き、「泣きそうになった」と心遣いがうれしかった。

 父のため、藤沢和厩舎のため。勝ち星を積み重ねるだけではなく、人としてさらに成長して必ず恩返しをしてみせる。(内尾 篤嗣)

 ◆武 幸四郎(たけ・こうしろう)1978年11月3日生まれ。39歳。滋賀県出身。武邦彦元調教師の4男で、武豊は兄。97年3月に父の厩舎からデビューし、JRA通算9121戦693勝。00年の秋華賞(ティコティコタック)でG1初勝利。G1・6勝を含む重賞28勝。13年にはメイショウマンボでエリザベス女王杯などG1・3勝を挙げた。

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