浅野忠信の父・佐藤幸久被告に懲役2年求刑 覚醒剤取締法違反

 俳優・浅野忠信(44)の父で、昨年12月に覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで起訴された浅野の所属事務所「アノレ」の社長・佐藤幸久被告(68)の初公判(大西恵美裁判官)が1日、東京地裁で行われた。即日結審し、検察側は懲役2年を求刑した。

 黒のスーツにグリーンのネクタイ姿の佐藤被告は、入廷するなり裁判官に一礼した。同被告は昨年11月30日午前2時頃、東京・渋谷区道玄坂の路上で警察官から職務質問された際、ガラスパイプを所持していたため、渋谷署に任意同行。尿検査で陽性反応が出たため逮捕された。起訴事実について改めて裁判官から問われると、「間違いございません」と認めた。

 この日の法廷で検察側は同被告が2000年に大麻取締法違反、08年に覚醒剤取締法違反で逮捕され、それぞれ執行猶予判決を受けていると明かした。今回の逮捕の際も、警察官を見て足早に立ち去ろうとしたという。きんちゃく袋が見つかると「シャブだよ」と認めたが、直後に警官を振り切って逃げるそぶりも。身体検査の際も、警官がガラスパイプに触れようとすると腰を引いて分からないようにしたという。

 使用したのは同区内のラブホテル。パイプであぶって煙を吸引し、女性と性交渉したことも明かされた。入手経路については、前回の逮捕の際、ポルシェのドリンクホルダーに隠しておいた覚醒剤が警察に押収されず、自身も忘れていたが昨年3月、急に思い出したと供述。使用は「魔が差したとしか言いようがない」と肩を落とした。

 この日、浅野の名前は出ず情状証人にも浅野の兄が出廷。今後の対策として「週に1回、家族の誰かが会い、週に3回電話をかける」とした。同被告も「長男、次男(浅野)、姉だったり家族に協力してもらう」とした。既に昨年12月の保釈以降、都内の薬物依存症専門のクリニックにも5回通院。埼玉・秩父の34か所の観音霊場を回り、心身ともに立ち直ろうと努力しているという。

 同被告は仕事上では資金繰りなど、プライベートでは夫婦間のストレスに悩んでいたと供述。昨年末に離婚したことも明かした。

 弁護側は3度目となる執行猶予付きの判決を求めたが、検察側は「依存性が顕著であり(入手方法の)供述が不合理で真実を述べているとは思いにくく、反省しているとは思いづらい」とし、懲役2年を求刑した。判決は3月14日に言い渡される。

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