ネリ、王座剥奪 減量失敗の理由は栄養士の見通しの甘さか「いつも99%成功する」はずが… 

最初の計量から2時間後に2度目の計量に臨んだネリ(中)は、リミットオーバーで王座剥奪
最初の計量から2時間後に2度目の計量に臨んだネリ(中)は、リミットオーバーで王座剥奪

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ 前王者・ルイス・ネリ―同級1位・山中慎介(1日、東京・両国国技館)

 計量に失敗したネリはあきらめてドリンクを飲み、机に突っ伏した。会場から出ると、ひと言も発さずにエレベーターへ乗り込んだ。

 責任の一端は栄養士のマルコ・アントニオ・ペレス氏にあった。昨年8月は陣営全体でネリの体調管理をしたが、ドーピング対策のため、今回は同栄養士がオーガニック食品などで徹底管理。トレーナーも「私たちは練習を見るだけ」だったという。

 一日7キロもの水を飲ませながら減量させるのが、ペレス氏流。ネリには初体験で、計量当日は午前7時の起床時で残り3キロだった。「私の経験ではいつも99%成功する」とペレス氏には自信があったが、結局失敗し、「ルイスは(経験の)例外だった。山中に申し訳ない。(日本の冬の気候も)汗をかくことに影響した」と話した。ネリの来日直前、山中は前回対戦時の8月とは違い汗が出にくいことを考慮し、「(前回との)寒暖差に気を付けて」とネリへの伝言としてわざわざクギを差していたが、恐れた通りになってしまった。

 帝拳ジム関係者によると、ネリは27日まで上半身裸で練習するなど減量に関し、緊張に欠ける面があった。(浜田 洋平)

 ◆世界王座剥奪メモ 国内の世界戦での体重超過による王座剥奪はネリで10例目。日本人王者は1人もいない。過去9例で対戦相手だった日本のジム所属選手の戦績は5勝4敗。最近では17年5月、比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)が200グラム超過のファン・エルナンデス(メキシコ)から世界王座獲得に成功している。体重超過量では07年3月のWBAフライ級でパーラ(ベネズエラ)は2・1キロ、1974年10月のWBAフライ級でチャチャイ(タイ)は1・6キロ超過。13年12月のWBAフライ級でソリス(ベネズエラ)は最初の計量で1・4キロ(最終計量1・1キロ)超過だった。

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