「スケートも走るのも男子より速かった」サッカーなでしこ候補にも!?規格外の“高木美帆伝説”

表彰後、並んで笑顔を見せる高木美帆(左)と小平奈緒(カメラ・酒井 悠一)
表彰後、並んで笑顔を見せる高木美帆(左)と小平奈緒(カメラ・酒井 悠一)

◆平昌五輪第6日 ▽スピードスケート女子1000メートル(14日・江陵オーバル)

 女子1000メートルで、世界記録保持者の小平奈緒(31)=相沢病院=が1分13秒82で銀メダル、高木美帆(23)=日体大助手=が1分13秒98で銅メダルを獲得。冬季五輪で日本女子が個人種目で初めて2人同時に表彰台に上った。

 高木はスピードスケートだけでなく、サッカーや陸上など幅広い分野で逸話を残している。“美帆伝説”の一部を関係者の証言とともに振り返る。(肩書は当時)

 【伝説1】スケートが盛んな地元の小学生大会「全十勝児童スケート選手権大会」を圧倒的大差で6連覇。

 帯広南商高・東出俊一監督「ヨーイドンと言ったらビューンと差がついて、500メートルでゴールしても(2位が)どこにいるか見えないぐらい。1000メートルなら間違いなく100メートルは離れていた。同級生も途中から勝つのは諦めていたよね」

 【伝説2】小学6年時に北海道選手権に出場し入賞する快挙。一般の大会で参加資格は中学生以上だったが、規格外の実力が評価されて周囲の推薦を受け、北海道連盟が特例で認めた。

 十勝中体連・桜井知克士(ちかし)コーチ「タイムがすでに高校生のトップ選手(今大会500メートル代表の神谷衣理那)よりも速かった。うまさが抜群で無駄な力が入らず、かけた力が全部直進につながっているようだった」

 【伝説3】小学6年の時、陸上の800メートルで十勝地区の小学生記録をマーク。現在でも塗り替えられていない。

 小学校時代からの友人・関井翔太さん「スケートも走るのも男子より速かった」

 札内中スケート部・石原宏希監督「中学の体育祭でもリレーの選手で大活躍。男の子より速かった。縦長で女の子全員でやるムカデ競走も先頭で引っ張って、トップでゴールしていた」

 【伝説4】小2から中3まで続けたサッカーは男子と同じチームでレギュラーだった。FWだった中学3年の地区大会決勝戦で決勝弾。夏の全道大会に進出したが、スケートの強化合宿と日程が重なり、最後の試合となった。

 幕別札内FC・小田新紀監督「チームの攻撃の核。あまり器用ではないけどフィジカルは強く、ドリブルでグッとスピードに乗った時には、男子が置いていかれることもあった」

 【伝説5】中学2年時の08年12月に日本サッカー協会が全国の有望選手を集めた4日間の「ナショナルトレセン女子U―15合宿」に招集。メンバーには現在、なでしこジャパンに選ばれているMF猶本光(浦和)らがいた。

 猶本「当時はグループがA~Hまであって、同じグループ内でしか交流がなかったので分からなかったんですけど、バンクーバー五輪の時にナショトレ(の経歴)が話題になったのは知ってました。同じアスリートとして同世代の選手が頑張っているのは刺激になる」

 【伝説6】小学校から成績は常に上位で、高校時代もクラスで5番以内。日体大の卒論のテーマは「スピードスケートと咳(せき)の関係についての一考察」。低温で乾燥した空気の中で激しい運動を行うため、咳に悩む選手が多いことに着目。国際大会出場時の自身のデータなどを集めて因果関係を分析し、高い評価を受けた。

 日体大教授でスケート部の青柳徹監督「間違いなく学者向き。本人にも『向いてるよ』と話はしている」

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