J1清水エスパルスは17日、三保で今季初の2部練習を行った。ヤン・ヨンソン監督(57)は初めて各ポジションに選手を配置し、具体的な戦術練習をスタートさせた。
新生清水の“形”がおぼろげに見えてきた。指揮官は布陣について「4―4―2か4―2―3―1になるだろう」と説明。この日は各位置に選手を散らせ、約1時間にわたってビルドアップやクロスからの攻撃を確認した。
左MFに入った石毛は「中に入る時の判断、タイミングが大事だと思う。周りとうまく合わせないと」。昨季、清水入り前の約1か月、広島でヨンソン氏の指導を受けていたDF清水も「サイドバックとサイドハーフの連係が求められる。リスクマネジメントを重視すると思う」と話した。サイド攻撃は今季、一つのキーポイントになりそうだ。
始動から3日間連続でミーティングを開催。自身のイズムを注入している指揮官は「選手にはイマジネーションを使ってもらいたい」と、自由な発想を求めた。昨季、リーグワースト5位の36得点に終わった攻撃に、少しずつ“色”を付けていく。(武藤 瑞基)