【清水】2年目・立田悠悟、DFリーダーになる

スポーツ報知
プロ2年目の意気込みを語る立田

 J1清水エスパルスの2年目DF立田悠悟(19)が、9日に中国で開幕するU―23アジア選手権に臨むU―21日本代表に選出された。20年東京五輪出場を目指すDFに、ユースから昇格した1年目を振り返り、森保ジャパンへの思いや今季の意気込みを語ってもらった。(取材・構成=武藤 瑞基)

 ―1年目を振り返って。

 「ふがいないシーズンでした。ただ、成長してる部分もあると思います」

 ―一番伸びたのは?

 「六さん(六反)と航也君(北川)といる時間が長かった。あの二人は本当にストイック。練習後一緒にやらせてもらったのはただの筋トレでなく足が速くなったり、ステップができるようになったり、体が動くようになる練習。ヨガの動きを取り入れたりして、自分でも体は軽くなっていると感じていた。続けられれば絶対に成長できる」

 ―どんな筋トレですか?

 「“企業秘密”にさせてください(笑い)」

 ―二人と一緒にトレーニングするきっかけは?

 「もともと(ユースの先輩の)航也君に面倒を見てもらっていて、航也君が六さんとよく一緒にいたので自然に。六さんは『プロで何年やれるかなんてその人次第』と。朝の体幹トレも言われて始めたんですけど、習慣になった。オフも、ご飯に行かせてもらって色んな話を聞いた。六さんは努力でのし上がって代表まで行った人。自分は先輩に恵まれたと思います」

 ―印象に残った話は?

 「今、東京五輪世代が多く移籍しているんですが、自分もJ2に出て試合に出た方がいいのかと相談しました。その時、六さんは『出ない方がいいんじゃない。結局、J1のセンターバック(CB)として出てないと意味がないんじゃない。それじゃなきゃ五輪に出られない』と。本当にそうだなって。経験は大事だと思うんですけど、やっぱりJ1で勝負して、出られるようにならないと。自分の考えを変えてくれました」

 ―昨季はルヴァン杯3試合に出場し全敗でした。

 「自分の良さ、特長が出ない試合が続いてしまった。当然(リーグの)試合にも出られない。修正できず、ただ勉強したで終わってしまいました」

 ―練習では本職でないサイドバック(SB)でもプレー。

 「ユースからはCBしかやってこなかった。ただ、今のU―21代表もそうですけど、色んなポジションができる人が重宝される。CBとしてもSBにどうしてほしいとか、もっとCBがこうしてあげたら楽なんじゃないかなとか考えられるようになりました」

 ―苦労した部分は?

 「やっぱり走ることです。SBは上下運動があり(攻守)両方やらないといけない。左SBでは左足の持ち出しとか、うまくいかずたくさん練習できた。今は本当に右、左遜色なく蹴られる。CBである以上、右も左も同じように使えなきゃいけない。SBの経験がCBに生きるってこういうことなんだなと思います」

 ―昨年12月には森保ジャパン初陣のM―150杯に招集された。

 「(国際大会では相手の)球際の強さはすごい。ピンチの時にイエロー覚悟で止めたり。後ろの選手はどれだけ相手をイライラさせていいプレーをさせないかとか、(いい意味の)汚さを身をもって感じました」

 ―同杯では3バック中央でプレー。

 「がっつりやるのは初。守備時に5バックのようになるので真ん中のCBは正直楽なんですけど(笑い)。ビルドアップは自分が得意な所。フリーが続くのでフィードに関しては違いを見せられた。3バックは真ん中のCBがどれだけフィード、指示できるかが大事。そこは誰にも負けない気持ちでやっていきたいです」

 ―森保監督の言葉、指導で印象に残ったことは?

 「代表としての責任、誇りが自分たちにはある。五輪でメダルを獲るチームを作るって言われて。失点していない所でもラインのちょっとした上げ下げなど細かい所を言われた。中身の濃い遠征だったと思います」

 ―過去の五輪で特に印象に残ったシーンは?

 「サッカーではスペインに勝った時(※)。当時は中2。感動しました。GKはデヘアとかFWにはマタもいたし相手もそろっている中で、日本もあれだけやれるんだって思いました」

 ―今後の活躍次第で同じ舞台に立てます。

 「五輪が東京でやると決まってから多くの人が、自分は出ると思っている。競争があると思うけど、最終的には技術うんぬんではなく気持ち。気持ちで負けない所を見せる意志を貫きたいと思います」

 ―立田選手といえば189センチの身長。秘訣は?

 「小学校はそんなに大きくなかった。ジュニアユースに入った時が159センチ。そこから毎年10センチずつぐらい伸びて卒業する時、185か186はあったと思います」

 ―食事など特別に何かしたんですか?

 「あんまりご飯食べない人だった(笑い)。遠征行っても食べられなくて遅いグループだったり。ご飯の時間がちょっと嫌でした。しかも牛乳も嫌い(笑い)。なぜか自然と伸びていきました」

 ―プロ入り後は?

 「今はしっかり食べてます。六さんからも『とりあえずお前は量を食え』と。自分に一番足りない所だと思う。まずはみんなと同じ土台に立って戦える体にならないと」

 ―今季はヤン・ヨンソン新監督が就任します。

 「最初でいい印象を与えられれば自分もメンバー構成の中に入れる。代表が終わっていい状態でキャンプに入れると思うので、アピールしたいです」

 ―ユースから後輩3人(滝、平墳、伊藤研)も昇格します。

 「自分は(高卒新人として)一人だった。最初は不安だったんですけど、色んな先輩に色んな所に呼んでもらえた。そこでの人間関係は大事。上の人からすると(今季高卒新人)5人でずっと一緒にいると誘いたくても誘いづらい。難しいと思うけど、先輩に話しかけてみるとか、自分からアクションを起こしてほしい」

 ―では、最後にアジア選手権への意気込みを。

 「前回の大会と同様に、自分がDFリーダーになる覚悟は持っていきます。個々をアピールするよりはチームのためにやることが評価される。チームとして、優勝を目指していきます」

 ※12年ロンドン五輪 日本代表はグループリーグ初戦で優勝候補のスペインと対戦。FW大津のゴールで1―0と競り勝った。勢いに乗った日本は4強入りの快進撃をみせた。

 ◆立田 悠悟(たつた・ゆうご)1998年6月21日、静岡市生まれ。19歳。入江SSS、清水クラブSS、清水ジュニアユース―清水ユースを経て17年清水に加入し、ルヴァン杯3試合出場。U―15日本代表候補、U―17、U―19、U―20と各年代で日本代表に選出されている。189センチ、75キロ。血液型O。

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