13年ぶり東大ランナー、関東学連選抜1区・近藤「感謝表す走りを」

関東学連選抜の1区にエントリーされた東大・近藤
関東学連選抜の1区にエントリーされた東大・近藤

 来月2、3日に行われる箱根駅伝の区間エントリーが29日、発表された。東大選手としては13年ぶりに出場する近藤秀一(3年)=韮山高出=が予定通り、関東学連選抜の1区に登録された。

 関東学連選抜で近藤の1区起用が正式に決まった。県高校出身選手が東大のユニホームを着て箱根を走るのは初の快挙だ。「最初なので出遅れたら、精神的にやられる。いい位置で次につなげたい」と、静かに闘志を燃やした。

 ここまでの道のりは決して、簡単ではなかった。昨年は予選会で好走しながら、補欠に回った。工学部化学生命工学科3年になった4月からは忙しさが増した。実験が週3日入り、夕方まで授業と多忙を極めた。2年時まで練習場所だった駒場キャンパスから本郷キャンパスに移り、移動で1時間かかった。

 ままならない環境を正面から受け入れた。「必然的に陸上に使える時間が減ったことで、優先順位を付けて動くようになった」量も昨年から2割ほど減った分、完璧を求めないように意識を変えた。

 肩の力が抜けて結果も出た。予選会では59分24秒、個人20位で箱根出場を“内定”させた。今月2日の1万メートルの記録会では29分16秒17のセカンドベストをマーク。「時間があっても、なあなあになるだけ」と今まで以上にメリハリが生まれた。

 高校時代に県で競い合ったライバルたちも、多数エントリー。「仲間として出る感じ。チームは違うけど、ベストの走りができたら」。学連選抜は1度しか走れないため近藤にとっては、最初で最後の箱根だ。「期待してくれている方に感謝の思いを表せる走りをしたい」。静岡生まれの秀才クンが、魂を込めて21・3キロを走りきる。(塩沢 武士)

 ◆近藤 秀一(こんどう・しゅういち)1995年7月27日、函南町生まれ。22歳。小3から函南RCで陸上を始めた。函南中3年の東海中学総体で1500メートル7位。韮山高3年の東海総体では1500メートル予選落ち。同年の県高校駅伝1区で区間賞を獲得した。1浪して東大に入学。家族は両親と弟。172センチ、53キロ。血液型AB。

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