明成が2年ぶり5度目のウィンターカップ制覇…総体1点差で逃した日本一つかむ

トロフィーを持ち上げて喜ぶ明成の選手たち
トロフィーを持ち上げて喜ぶ明成の選手たち

◆全国高校バスケットボール選手権大会(ウィンターカップ)最終日【男子】▽決勝 明成79(26―16、23―17、16―23、14―16)72福岡大大濠(29日・東京体育館)

 男子決勝で明成(宮城、高校総体2位)が福岡大大濠(福岡、高校総体1位)を79―72で破り、2年ぶり5度目の優勝を決めた。東京・梅丘中出身の八村亜蓮(あれん)、主将の相原アレクサンダー学、塚本舞生(いずれも3年)の3人が、今大会全5戦に先発出場。8月の高校総体では1点差で逃した日本一を、最後のチャンスでつかみ取った。佐藤久夫コーチ(68)は今月亡くなった仙台高時代の教え子へ、この優勝を届けた。2年生で唯一スタメンの田中裕也は、連覇を目指し、1年間鍛錬を積むと誓った。

 コートにいた明成の5人が自然と輪になって抱き合い、優勝の喜びを分かち合った。高校総体決勝で、わずか1点届かず(60●61)敗れた相手に雪辱を果たし、2013―15年度に八村塁(19)=ゴンザガ大=らを擁して3連覇した以来のV。チームの中心にいたのは、中学時からともにプレーしてきた八村、相原主将、塚本の3人だ。

 「夏(総体)は自分がフリースローを外して負けた。絶対リベンジして、日本一を取ると思ってきた」と話した相原主将は、この日は4得点も、つなぎ役として貢献。司令塔としてチームを操り、6得点の塚本は「総体で負けた悔しさは常にあった。勝ててうれしい」と満面の笑みだ。試合は前半終了時で49―33とリードしたが、その後、反撃を受け、最終の第4クオーター(Q)には一時、70―67まで詰め寄られた。それでも「最後はやってきた練習を信じてやるだけだった」(八村)と、逆転は許さずに勝ち切った。

 中2の時に八村が転校してきてからずっと一緒だっただけに、3人は息もぴったりだ。塚本は「アイコンタクトもなしに、いてほしいところにいてくれる」。相原が慣れない主将の重責に悩んでいるときは、寮でも話し合うなど支え合ってきた。また、八村とマッチアップした福岡大大濠の井上宗一郎(3年)も梅丘中出身。八村は「ライバル意識はあった。絶対に負けられなかった」と、14得点10リバウンドだった井上に対し、両軍最多の32得点14リバウンドと上回った。

 優勝インタビューで佐藤コーチは「優勝できるなんて、とんでもない話と思っていた。辛抱して、自分たちで鍛えてきた結果。ありがとう!」と選手たちへ声を掛けた。高校生活最後につかんだ日本一。チームメートとともに、試合後はいつまでも笑顔だった。(有吉 広紀)

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