【高校ラグビー】和歌山工、亡き前監督に白星捧げられず

試合中、女子マネジャーの持つ浜口前監督の遺影とともに試合を見守る和歌山工・岡本監督(左)
試合中、女子マネジャーの持つ浜口前監督の遺影とともに試合を見守る和歌山工・岡本監督(左)

◆全国高校ラグビー 第2日 ▽1回戦 郡山北工(福島)22―14和歌山工(和歌山)(28日、大阪・花園ラグビー場)

 和歌山県予選前の9月21日に浜口博行監督(享年43)が胃がんのため他界した和歌山工は、14―22で郡山北工(福島)に惜敗。弔い星はならなかった。

 亡き師へささげる花園1勝に、あと一歩届かなかった。和歌山工は14―15の後半26分、中央付近でのパスミスからこぼれ球を拾われ、独走トライを献上。女子マネジャーに抱えられた浜口前監督の遺影に見守られ、ノーサイドの笛を聞いた。

 ロック・松田武主将は「勝って浜口先生に報告したかった」と、2年ぶりの初戦突破を逃して下を向いた。ラグビー部OBで土木科教諭だった浜口前監督は、4年間胃がんと闘い今秋、力尽きた。4月には歩けない状態だったが、強い希望で部長から監督に復帰。「必死でラグビーに取り組め。1分1秒を大切に生きろ」と、グラウンドでゲキを飛ばし続けた。

 トライを決めたセンター・斉藤歩夢は「命がけの指導に応えようと思って戦った。後輩には正月をここで迎えてほしい」と声を振り絞り、恩師も目指した県勢初の花園2勝を託した。

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