【高校ラグビー】常翔学園、大会初のノーシードからVへ9トライ大勝発進

後半8分、常翔学園・河村が追加点となるトライを決める(カメラ・渡辺 了文)
後半8分、常翔学園・河村が追加点となるトライを決める(カメラ・渡辺 了文)

◆全国高校ラグビー 第2日 ▽1回戦 常翔学園(大阪第3)61―15仙台育英(宮城)(28日、大阪・花園ラグビー場)

 36度目の出場で初のシード落ちとなった優勝5度の常翔学園(大阪第3)は、9トライの猛攻で61―15と仙台育英(宮城)に大勝した。大会史上初のノーシードからの優勝を狙う。

 逆襲を誓い、常翔フィフティーンが次々とインゴールへ飛び込んだ。仙台育英に前半こそ28―15と苦しんだが、野上友一監督(59)から「もっと走り込んでボールをもらえ」と指示が飛ぶと、後半一気に突き放した。花園優勝5度という超名門のノーシードからの戦いが、9トライの快勝で幕を開けた。

 かつては大工大高として高校ラグビー界を先導。36度目の出場で初となるノーシードには、期するものがある。3トライのウィング・河野竣太は、「歴史をつくったのは先輩方なのに、自分らも強いと勘違いしていた。春までは過信があった」と、謙虚に振り返った。

 3月の近畿大会では1回戦で7―50と京都成章に大敗。5月の大阪総体でも21―43と東海大仰星にたたきのめされた。チーム全体の夏合宿前の7月、「3年生が自信を失っている」と危惧した野上監督は、3年生だけ1週間の北海道合宿を決めた。道内の大会に招待枠で出場し、優勝して結束を深めた。この“臨時合宿”でレギュラーを当確させたSO高桑基生はこの日、ゲームキャプテンとしてチームを統率するまでになった。

 高校日本代表のプロップ奥野翔太主将は、「北海道合宿で3年生全員に自覚が出てきた」と成長をアピール。「春の成績でシード落ちは覚悟していた。花園では1試合多く戦えると考えている」と前を向いた。

 30日の2回戦では、Bシードの石見智翠館(島根)に挑む立場。大阪府予選決勝の大産大付戦で右足甲を骨折した奥野主将はこの日、ベンチ入りにとどまったが、「行けと言われた時に行ける状態」と次戦を見据えた。ノーシードでも、常翔学園はあくまでVを目指す。(田村 龍一)

 ◆常翔学園ラグビー部 1937年創部(学校創設は22年)。花園は大工大高時代の65年度、当時の荒川博司監督の下、初出場。77年度に初優勝。強力FWを主体に全国屈指の強豪となり、伏見工(現京都工学院)の山口良治監督がモデルのテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の、ライバル校のモデルにもなった。81、88、95年度と、現校名に変更後の2012年度も優勝。準優勝2度、4強13度。主なOBはいずれも元日本代表の河瀬泰治、宮本勝文、元木由記雄ら。現部員は92人。

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