小平奈緒&高木美帆“日の丸滑氷隊”でSスケート初の五輪金&銀だ

女子1000メートルで優勝の小平奈緒
女子1000メートルで優勝の小平奈緒

◆スピードスケート 平昌五輪代表選考会第2日(28日、長野市エムウエーブ)

 男女1000メートルを行い、女子は同種目で五輪出場を決めている小平奈緒(31)=相沢病院=が1分14秒58の国内最高記録で優勝した。1分14秒79で2位の高木美帆(23)=日体大助手=は1500メートル、3000メートルに続き3種目での出場が確実。平昌五輪ではスピードスケート史上初、冬季2度目の日本勢による金&銀メダルが期待される。男子1000メートルは小田卓朗(25)=開発計画研究所=が国内最高の1分9秒24で1位。

 日本女子の2枚看板が、平昌五輪の“前哨戦”で激しく火花を散らした。W杯前半戦総合首位の小平と2位の高木美が最終組で激突。同走は今季3度目だが初めて高木美がイン、小平がアウトスタートだった。序盤、高木美を追ってスピードに乗った小平が0秒21差で逃げ切り。ともに国内最高を上回るタイムでワンツーフィニッシュを決めた2人は、ゴール後「五輪に向けて頑張ろうね」と手を合わせて健闘を誓った。

 小平は1000メートルのW杯前半4戦で3度優勝。第4戦では日本女子初の世界新を樹立した金メダル本命だ。この日はレース直前にスケート靴の部品のスプリングが故障。「スタートに間に合うか心配だったけど、結城(匡啓コーチ)先生が落ち着いて対処してくれた。本当にこういうことがあるんだと思った」。本番でも起こりうるアクシデントを乗り越えた。

 高木美はW杯第4戦で同走の小平に世界新を出されて敗れ「食ってかかる」と雪辱を誓って臨んだ。「負けて悔しい気持ちでいっぱい」と肩を落としたが、金メダルが期待される1500メートル、3000メートルと合わせ3種目での出場が確実に。平昌ではワンツーフィニッシュの期待が高まる。冬季五輪で日本勢が同種目で金、銀メダルを獲得したのは72年札幌大会の男子スキージャンプ・ノーマルヒル(当時70メートル級)で表彰台を独占した日の丸飛行隊(笠谷幸生、金野昭次、青地清二)だけだ。

 2人並んでの場内インタビューで小平は「1000メートルは近年、世界の選手に大きく差をつけられていた種目。互いを認め合って、高め合っていきたい」と宣言。高木美は「五輪を見据えるとまだ力が及ばない。残りの期間、もっと速く滑れるようにひたすらに向き合っていきたい」と闘志を燃やした。最高のライバル関係が史上2度目の快挙へつながっていく。(林 直史)

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