【高校ラグビー】昌平、まるで「スクール☆ウォーズ」…0-107から花園1勝つかんだ

八幡工に勝利し喜ぶ昌平フィフティーン(カメラ・渡辺 了文)
八幡工に勝利し喜ぶ昌平フィフティーン(カメラ・渡辺 了文)

◆全国高校ラグビー第2日 ▽1回戦 昌平(埼玉)26―22八幡工(滋賀)(27日・花園ラグビー場)

 今大会唯一の初出場となった昌平(しょうへい、埼玉)が26―22で八幡工(滋賀)に逆転勝ちし、花園初勝利を挙げた。2008年に御代田(みよた)誠監督(46)が就任した当時は、部員がわずか3人。指揮官が「ラブレター」で勧誘した選手が、埼玉県版「スクール☆ウォーズ」のようなサクセス・ストーリーを実現させた。明和県央(群馬)、茗渓学園(茨城)も2回戦に進出した。

 耐えた。14―8の前半30分から、昌平フィフティーンは自陣5メートル以内でくぎづけとなった。約3分半、16フェーズもの連続攻撃をしのいだ。「あそこでゴールを割らせなかったのが良かった」と御代田監督。後半は4点差まで迫られたが逆転は許さなかった。

 創部39年目で花園初勝利。国学院栃木のコーチから転身し、就任10年目の指揮官は「初出場で1勝。上デキじゃないですか」と、喜びをかみしめた。最初は部員3人。それ以前は合同チームで試合に臨んでいた。2011年4月の関東高校大会埼玉県予選1回戦では、花園出場9度を誇る深谷と初対戦し0―107で大敗した。それから6年。14年に花園の県予選決勝に初進出した試合を見て入学した選手たちが、伏見工(京都)がモデルになったテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の世界を再現した。

 御代田監督は選手の勧誘時や、今年の花園予選決勝前に直筆の手紙を選手に渡してきた。「言葉よりも文字で見た方が思いが伝わる。怒っている時は殴り書きになる。入学時にいろんな学校と悩んで、僕のラブレターを見て入学してくれた子もいる」と明かした。

 主将のロック・岡田大生もその1人だ。中学3年時に右すねを骨折。「腐っていた」時に、「一緒に花園を目指そう!」という手紙をもらった。東京高に進学するか迷ったが、「時間をかけて書いてくれたので思いが伝わる。けがをしているのに声をかけてくれた」と昌平を選んだ。

 2回戦は連覇を狙う東福岡と対戦する。「花園でできることがうれしい。日本一のチームにどれだけ戦えるか」と御代田監督。目指すは高校ラグビー史に残る番狂わせだ。(伊井 亮一)

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