郷亜里砂、30歳初五輪へ「ベストを尽くして頑張りたい」500で小平とW表彰台目指す

力強い滑りで女子500メートル2位となった郷亜里砂(カメラ・酒井 悠一)
力強い滑りで女子500メートル2位となった郷亜里砂(カメラ・酒井 悠一)
女子500メートルの表彰台に並ぶ(左から)2位・郷、優勝・小平、3位・神谷
女子500メートルの表彰台に並ぶ(左から)2位・郷、優勝・小平、3位・神谷

◆スピードスケート 平昌五輪代表選考会第1日(27日、長野市エムウエーブ)

 男女4種目を行い、女子500メートルは郷亜里砂(30)=イヨテツク=が37秒40の2位で初の五輪出場を確実にした。国内最高を更新する37秒13で優勝した小平奈緒(31)=相沢病院=とともにダブル表彰台が期待される。

 遅咲きのスプリンターが五輪シーズンに花開いた。郷は第1コーナーを抜けて加速。低地では自己最高となる37秒40で2位に入った。「ここで緊張するのは仕方ない。緊張してでもベストの滑りをするしかないと思った。すごくうれしかったし、安心した」。4年前は遠い存在だった五輪出場を確実にし、笑顔がはじけた。

 異色の経歴を歩んだ苦労人だ。小学校時代はショートトラックで日本一に輝いたが、白樺学園高ではスピードスケートに専念。大学は「両方やれる環境を」と山梨学院大に進み、“二刀流”に挑戦した。ショートトラックで磨かれたカーブの技術に加え、14年に発足したナショナルチームでフィジカル面を強化。山梨学院大の川上隆史監督(65)も「大学時代から小さい体でも当たり負けしなかった。そこにパワーが付き、タイムにつながっている」と成長に目を細めた。

 順風満帆の競技人生ではない。大学卒業後は、国体の強化選手として山口県内のクラブなど所属先を転々とした。26歳だった14年ソチ五輪も代表には届かなかった。競技続行を迷う状況だったが「少しずつでも頑張ってきて良かった」と心から思える日が来た。

 W杯前半4大会で4度の3位に輝いた。今大会でも金メダル本命の小平とのタイム差は0秒27だ。「五輪でも表彰台に上がれるように、ベストを尽くして頑張りたい」。30歳で迎える初の五輪はメダルを期待される舞台になる。(林 直史)

 ◆郷 亜里砂(ごう・ありさ)1987年12月12日、北海道別海生まれ。30歳。白樺学園高、山梨学院大卒。短距離選手。所属のイヨテツは伊予鉄道の関連会社。10年インカレで500メートル、1000メートル優勝。全日本距離別は17年の500メートル、100メートルの各2位が自己最高。自己ベストは500メートル37秒05、1000メートル1分14秒07。W杯表彰台は今季第1戦オランダ・ヘーレンフェインで初の3位を含め4度。趣味はDVD観賞。身長160センチ。

力強い滑りで女子500メートル2位となった郷亜里砂(カメラ・酒井 悠一)
女子500メートルの表彰台に並ぶ(左から)2位・郷、優勝・小平、3位・神谷
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