【阪神】坂井オーナー、金本監督の長期政権明言「腹をくくっている」 DH制採用も賛成

笑顔でインタビューに応じる坂井オーナー(カメラ・表 洋介)
笑顔でインタビューに応じる坂井オーナー(カメラ・表 洋介)

 阪神の坂井信也オーナー(69)がこのほど、大阪・野田の電鉄本社でスポーツ報知のインタビューに応じ、来季13年ぶりのリーグ制覇を目指すチームの展望、ライバルの巨人、広島、復活を期す藤浪ら若手について語った。またパ・リーグに実力、話題ともに先行されている現状を危惧。ドラフトやDH制など球界の課題についても言及した。(取材・構成 島尾浩一郎、表 洋介)

 ―今季は2位に躍進して本拠地の観客動員も7年ぶりに300万人を突破した。

 「優勝はできなかったけど、チームとして頑張ってもらったし、おかげさまでお客さまもたくさんおいでいただいた。故障者がいたり、不調の選手もいたけれども、チームとしてうまく力を結集させてくれた」

 ―リーグ連覇を果たした広島も飛び抜けていたわけではない。

 「客観的に見れば打線は素晴らしいし、守備も非の打ち所がないように思います。最強のチームと思うし、またレベルは高い。しかし、戦ってみると、わずかだが隙がある。『どうしようもない』ということではない。タイガースはまだそのレベルに達していないけれども、戦い方によっては十分対抗できると思います」

 ―金本監督の1年目と2年目の違いをどう感じましたか。

 「1年目は戸惑いがあったかと思いますけれども、2年目になって、落ち着いて采配し、監督の野球観というものがよく出たと思う。矢野、片岡の両コーチも十分に理解し、監督を助けている。(監督は)広島の状態(成熟度)にはまだ遠いと言っていますが、練習の成果はそれなりに出始めています。継続していくことで近づいていくと思います。練習で追い込んでいく、それによって近づいていくということを徹底していることを評価しています」

 ―7月の続投要請は信頼の証し。

 「監督のやり方に任せるということで腹をくくっている。金本監督は他球団(広島)での経験がある。また、片岡ヘッドも矢野2軍監督もそうです。自分の育ってきた球団と阪神のいいところを融合させて、新しいタイガースを構築させてほしい。3~5年かかるかもしれませんが、ぜひともやってほしい。星野さんが殿堂入りのパーティーで『2年』と言ったのは、ある意味よく見てると思う」

 ―そんな中で、今季3勝に終わった藤浪の状態は気になった。

 「どんな名選手でもずっとよい成績を続けているわけではない。挫折があって成長していると思う。そういうことならうれしい。ホップ、ステップの沈んだ時だと思いたい」

 ―ただ、沈み方が大きかった。

 「少し調子が悪い時に周りが盛んに『沈んでいる』と言うので、余計に意識させられたのではないかと思う。高山君も同じで、打てなければ盛んに『なぜ打てない』と言われてしまう」

 ―スランプの選手がいる中でも2位に入った。

 「藤浪君、高山君、北條君とかは高校野球の優勝を争った甲子園の申し子。この人らが中心になって活躍してもらいたいというのがドラフト以来の我々の思いです。その3人に若手選手、中堅選手、ベテラン選手、FA組、外国人選手が活躍してくれれば非常にバランスの取れた強いチームになると思います」

 ―甲子園の申し子と言えば、清宮選手の交渉権を逃したが、若い柱が欲しい。

 「将来の柱が欲しいです。4番打者とか、エースとかですね。将来のために高卒選手を獲得できるのは、ドラフトしかないですから」

 ―毎年、パ・リーグ球団がスター候補を引き当てるイメージがある。

 「セ・リーグの活性化のためには、お客さんに興味を持ってもらうスター選手が必要です。誤解を恐れずに言うと、球界全体の話題、人気を考えて指名してもよいと思う。特に巨人と阪神はよいのではないでしょうか」

 ―パ・リーグに押されている要因の一つにDH制もある。

 「持論ですが、DH制はよいと思います。守備に難点がある選手がホームランを40本打つかもしれない。投手も酷使することがなくなる。負けている状況で先発を早いイニングで降ろして、次の投手をまた代えるというようなこともなくなってくると思う」

 ―40本塁打と言えば、ロサリオ選手が3億円超の破格条件で加入した。

 「それだけ期待が高いということです。ロサリオが入って、打線が固まっていくと思う。ただ出足でつまずくと阪神と巨人の外国人は厳しくなるので気を付けなくてはならないと思っている」

 ―来季は本当に楽しみなシーズンになるのでは。

 「選手も若い。2位からさらに上を狙えるという確証はある。DeNAも充実したチームになってくると思う。巨人も戦力が厚い。混戦になる可能性が高いので、それだけチャンスもあると思っている」

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