現場の「205号室」今も家賃支払い続く…座間市9遺体殺人事件

 神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件(10月31日発覚)は、日本中に今年最大級の衝撃を与えた。殺人などの容疑で逮捕された無職・白石隆浩容疑者(27)は容疑を認め、供述をしているが、動機などは明らかになっていない。8月下旬まで白石容疑者と同居していた父親は、真相を知っている可能性が高い。12月下旬に同市内にある白石容疑者の実家を訪ねた。

 白石容疑者のアパートから約3キロ離れたところに実家はある。2階建ての住居のカーテンは閉まったまま。事件発覚直後と同じように敷地内には軽自動車が駐車してあり、自転車とカバーがかけられたオートバイがあった。呼び鈴は押しても音が出ない状態だった。

 父親を知る近所の60代の男性は「事件後、一度も姿を見ていない。真面目な人だから責任を感じていないわけはないのだが」と話した。近所の人の話などによると、父親は自動車部品の設計士。4人家族を支えていたが、妻は、白石容疑者の4歳年下の妹が高校に入学した後、妹を連れて別居を始め、離婚したという。

 不動産管理会社や警察などへの取材で、白石容疑者がアパートを契約した8月19日、父親は保証人を引き受けるため、管理会社を訪れていることが分かっている。白石容疑者が、最初の被害者とみられる厚木市の会社員女性(21)を連れて入居したのは3日後の22日。父親は白石容疑者が別居を始めることに同意しており、事件の経緯や事情を知っている可能性がある。

 不動産会社によると、白石容疑者が借りているアパート2階の「205号室」の契約は続いており、今も口座引き落としで家賃は振り込まれている。だが、父親との連絡は取れていないという。来年以降、公判が始まる時には、証言台に立って真相を語るのだろうか。(甲斐 毅彦)

 ◆座間9人遺体殺人事件 白石容疑者が住む座間市緑ケ丘のアパートの一室で10月31日、切断された女性8人、男性1人の遺体がクーラーボックスなどに収容された状態で見つかった。白石容疑者は死体遺棄の疑いで警視庁に逮捕された。11月9日までに1都4県15~26歳の被害者全員の身元が判明し、公表された。白石容疑者はインターネット上の「自殺サイト」に書き込んでいた女性に「一緒に死のう」などと持ち掛けて近づき、犯行を繰り返していた疑いが持たれている。殺害と遺体損壊は8月22日から10月30日までの間に室内で行われたとみられている。

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請