篠山市を「丹波篠山市」に1億円で変えて!ふるさと納税に驚きの匿名寄付…市は「慎重に決めたい」

「丹波篠山」の文字もある篠山市のホームページ
「丹波篠山」の文字もある篠山市のホームページ

 兵庫県篠山(ささやま)市の名前を「丹波篠山市」に変更してほしいとして、匿名で1億円の寄付があったことが26日、分かった。ふるさと納税の制度を利用し、市の口座に入金された。同市では今年に入り、市民や地元団体から改称を願う声が続々と上がっている。名前を変更した場合の費用を楽にまかなえる大金の寄付に、市では「広く市民の声を聞いて議論を進めていきたい」としている。

 住民税の一部を納税者が希望する自治体を選択して寄付できる「ふるさと納税」。最近では、特色ある返礼品が話題となることが多かったが、「市の名前を変えたい」と1億円もの寄付をするという驚きの匿名人物が現れた。

 篠山市役所の創造都市課によると、この人物は今月19日に酒井隆明市長に電話で寄付の申し入れをした。その後、22日に「『丹波篠山市』への市名変更にお使い願います」などと書かれた市長宛てのメッセージが文書で届き、市の口座に1億円が入金されたという。

 篠山市は1999年に篠山町など4町が合併して誕生。4町の中で最も大きい「篠山」の名前が採用された。ただ、地元では自分たちの住む場所を指す際には地方名を付けた「丹波篠山」で呼ぶのが一般的。市役所のホームページにも、トップに「丹波篠山へのいざない」の文字がある。

 さらに、市民からは外部からの間違いを防ぐために名前を変えた方がいいとの指摘も。篠山市の伝統工芸品に「丹波焼」があるが、隣の丹波市(2004年に6町が合併し発足)の特産品と誤解されるケースが多発。“ブランド”を守ろうと今年2月、篠山市商工会など3団体が市長に市名改称の要望書を提出した。その後も、市役所には改称希望の声が届いているという。これを受け、秋には市の職員によるプロジェクトチームがたち上がった。

 市の試算では、名前を変更した場合に看板の更新などでかかる費用は約6550万円。寄付は、これを大きく上回る。同課は「あまりの大きな金額に驚いている。改称への強い思いを感じるが、反対の市民もいる。さまざまな判断材料を市民に提示することで、慎重に決めていきたい」とした。もし改称されないことが決まった場合には「改めて寄付者と相談の上、相応の使い方をしたい」としている。

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