貴景勝、新小結に 貴乃花部屋初の三役 騒動は「影響ない」

緊張の面持ちで初場所の番付表を持つ新小結の貴景勝(カメラ・能登谷 博明)
緊張の面持ちで初場所の番付表を持つ新小結の貴景勝(カメラ・能登谷 博明)

 周辺は騒動のまっただ中にあっても貴景勝の心は乱れなかった。「別に大丈夫ですよ。何をされたわけでもない、何をしたわけでもない。影響はないです」。都内の部屋には連日、報道陣が詰めかけて騒々しいが雑音は一切入らない。いつも通り午前6時から3時間ほど稽古を積んでから会見場に姿を現した。

 強がりじゃない。前頭筆頭だった名古屋場所。5勝10敗と大負けしたが、「自分の相撲が全てはね返されたわけじゃない。持ち味の相撲でいける」と突き押し一本で活路を開く手応えを得た。イメージトレーニングを“やり過ぎない”シンプル志向で迷いを封印して九州場所では同じ筆頭の地位で11勝。問題を大々的に放送する情報番組も、「わざと見ないわけじゃない」と惑わされない境地にある。

 集結した報道陣はテレビカメラ8台を含む60人。師匠の貴乃花親方は新十両以外は1人会見というのが部屋のしきたりで不在。部屋建物が大勢の報道陣を収容するスペースに乏しいため、国技館での会見に師匠から「1人で行ってこい」と送り出されたというが、「(今年初場所の)新入幕も1人でした」と動じるそぶりはなかった。

 渦中の師匠からは「まだない」と昇進を祝う言葉は与えられなかった。だが、師匠に教わった点を「全てというか精神論。普段の稽古場の姿勢、普段の生活が大事だと言われている」と強調。14年秋場所の初土俵から約3年でものにした役力士の座に「力士をやっている以上、上にいきたい」とぶれない向上心で新時代を切り開く。(網野 大一郎)

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