報知年間最優秀力士賞、史上初「受賞者なし」

年間最優秀力士賞の選考を行い、一致して受賞者なしの結論を出した選考委員
年間最優秀力士賞の選考を行い、一致して受賞者なしの結論を出した選考委員

 報知新聞社制定「平成29年(2017年)第60回報知年間最優秀力士賞」の選考がこのほど行われ、史上初めて受賞者なしとなった。東京・銀座の三笠会館で行われた選考会では、5人の選考委員全員が受賞するに足る力士がいないという意見で一致した。

 年間勝ち星の最多が横綱・白鵬(32)=宮城野=の56勝。年6場所制となった1958年以降では初めて60勝を下回った。白鵬は優勝こそ3回だったが全体の成績が低いことに加え、言動を問題視する声が各委員から挙がった。

 九州場所中に発覚した元横綱・日馬富士関(33)の暴行現場に同席し、同場所千秋楽の優勝インタビューでは観客に万歳三唱を呼びかけた。品格面での問題は看過できず、能町委員は同場所11日目の嘉風(尾車)戦で待ったを強要した前代未聞の態度を厳しく非難。「礼に始まり礼に終わる相撲の根幹に関わる問題。冒涜(とく)に近いものがある」。奥島委員は「新弟子のころからの教育が不十分」と力士教育のあり方にも言及した。

 丸山委員は「優秀な成績や品格をたたえる最優秀力士賞に、積極的に推したいと思える力士がいない」と見解を述べた。鈴木委員は年間休場数25日を「こんなに休んで最優秀力士とは言えない」と土俵を空けることが観客に対して不誠実だと指摘した。

 有馬委員は「なぜ賞を出さないか相撲界に認識してもらいたい。力士としての倫理観をもってもらいたい」と異例の決定の理由を説明。賞制定60回目の節目の年に受賞者なしという決定に、角界が生まれ変わってもらいたいという願いを込めた。

 ◆選考経過 勝ち星、優勝回数とも白鵬が群を抜いているが、6場所中2場所休場でうち1場所は全休している点は評価を下げた。勝ち星で2位(54勝)の関脇・御嶽海(出羽海)は年6場所を全て勝ち越し。うち5場所連続で三役を務めたことは価値があるが、最優秀力士とまでは達しないという声が出た。横綱・稀勢の里(田子ノ浦)は初場所で初優勝、春場所では新横綱優勝と前半戦で他を圧倒したが夏場所から4場所連続休場。「残念だが選ぶことはできない」という評価だった。

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