宇野昌磨「空回り」ジャンプでミス…SP首位でも100点届かず

男子SPで気合の入った表情で演技する宇野。ジャンプでミスも首位に立った(カメラ・相川 和寛)
男子SPで気合の入った表情で演技する宇野。ジャンプでミスも首位に立った(カメラ・相川 和寛)
演技中、バランスを崩す
演技中、バランスを崩す

◆フィギュアスケート 全日本選手権 第2日▽男子SP(22日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子ショートプログラム(SP)は連覇がかかる宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が96・83点で首位発進を決めた。欠場の羽生結弦(23)=ANA=と共に、平昌代表入りは確実。「第3の男」争いは田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=が国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストを上回る91・34点の2位で抜け出した。無良崇人(26)=洋菓子のヒロタ=が85・53点で3位、村上大介(26)=陽進堂=が80・99点で4位。男子フリーは24日に行われる。

 宇野が浮かべたのは微妙な笑みだった。首をかしげて言った。「気合を入れたからこれでとどまったのか、気合を入れたから空回りしたのか分からない」。6分間練習で調子が上がらず、気持ちのアクセルを踏み込んだ。それでも体は思うようには動かなかった。自己ベスト104・87点を8点近く下回ったが、2位以下には5点以上の差をつけ存在感を示した。

 冒頭の4回転フリップは成功したが、後半の4回転―3回転の連続トウループが単発になるミスが出た。「自分のベストのジャンプからかけ離れている。まだまだだなと。ノーミスの演技は本当に難しいと改めて感じた」。試合では4回転トウループで回りすぎてしまうことが多い。「落ち着いていれば、オーバーターンからでも跳べたはず」と悔しがった。

 気持ち新たに臨んだ20歳初戦だった。今大会から衣装を変えた。上半身の色をこれまでのグレーから、黒に紫がちりばめられたものにチェンジ。シースルーになり、大人っぽい雰囲気が増した。誕生日だった17日、リンクで関係者が祝ってくれた。シャンパンも少しだけ口にした。「20代のうちにたぶんスケートはやめると思うので、しっかり自分の少ないスケート人生を満足いくものにしたい」。日々自分に言い聞かせながら、練習の虫はリンクに上がる。

 人知れず悩むことも多かった。ジャパンオープン後に左足を肉離れ。スケートカナダ後にはインフルエンザに見舞われた。「すごい歯がゆかったり、もっとやりたいのにやれないっていう、つらかった時期も多かった」という17年の最終戦。昨年はSP2位から逆転初優勝し、涙にくれた。「フリーは去年も満足いく演技ができなかった。今年こそ自分の満足する演技がいいかげんにしたい」。敵は自分自身。これまでの実績から代表入りは確実。連覇で平昌五輪へ弾みをつける。(高木 恵)

 ―振り返って。
 「一番の得点源の4回転―3回転がコンビネーションにならずに減点されているという感想」
 ―自分に集中したいと言っていたが。
 「自分に必死ではあったけど、もっと落ち着いた演技ができたんじゃないかと。去年も終わった後に『何で自分の思ったような動きができなかったのか分からない』とコメントした。実感していないところで何かを感じているのかも」
 ―気持ちのコントロール。
 「昨季の世界選手権は体が欲をかかず自分の演技ができた。今回も去年の全日本も集中していないとか、仕上がっていないというわけではないが、うまくいかない。それが皆さんの言う全日本の難しさなのかも」
 ―今後へ。
 「試合だからと言って気合を入れるのではなくて、練習通りの自分の良さを試合でも出せるようにするのが今後の課題」

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